カムカムに支払いを済ませ、ようやく元の姿に戻れたカルエゴに、あなたのお名前は連行される。
道中、少し遅れるかも、とアスモデウスにス魔ホから連絡をした。
カルエゴは余程、気にしているようだった。
理事長室に近付くと、カルエゴは顔を合わせたくないからと職員室に行ってしまった。
コンコンコン
本来なら、今はクラス決めの為の重要な会議をしているはず…
そんなあなたのお名前の疑問を悟ったのか、サリバンは言う。
サリバンはあなたのお名前の指にはまった金の指輪を指差す。
これは、執事たちとの契約の証であり、Devil's Palaceの主であることを示す指輪。
あなたのお名前にとって、願ってもない申し出だ。
サリバンは指にはめたままの指輪に魔術をかけていく。それもかなり高等の魔術が次々に唱えられた。
数分後。
ふと、時計に目を向ける。
そろそろクラス発表の時間だったはず、
クラス開示は既に行われ、新クラスでの点呼の時間まであと少しになっている。
初日は休んでしまったけど、クラスとしての最初の授業に遅れるのはマズイ…
クラスを見てから教室に向かって…果たして間に合うのだろうか。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。