第19話

指輪
126
2024/07/29 15:39
カムカムに支払いを済ませ、ようやく元の姿に戻れたカルエゴに、あなたのお名前は連行される。
道中、少し遅れるかも、とアスモデウスにス魔ホから連絡をした。
ナベリウス・カルエゴ
全く……
あなた
お詫び申し上げます…
あなた
それにしても、カルエゴ卿が本当に入間様の使い魔になっていたなんて…
ナベリウス・カルエゴ
粛に!…口を慎め
カルエゴは余程、気にしているようだった。
あなた
すみません…
理事長室に近付くと、カルエゴは顔を合わせたくないからと職員室に行ってしまった。
コンコンコン
あなた
失礼します、
サリバン
いらっしゃーい!あなたのお名前ちゃん

あなた
一体、どうされましたか…?
本来なら、今はクラス決めの為の重要な会議をしているはず…
そんなあなたのお名前の疑問を悟ったのか、サリバンは言う。
サリバン
会議はもう終わったんだよね♪
サリバン
あなたのお名前ちゃんを呼んだのは、指輪を少し改良しようと思ったから
サリバンはあなたのお名前の指にはまった金の指輪を指差す。
これは、執事たちとの契約の証であり、Devil's Palaceの主であることを示す指輪。
サリバン
ほら、この前みたいなことが学校で起こったら大変でしょ?だからもし学校で起こったら、僕やベリアン君たちに分かるようにしたくて
あなた
…うんっ!お願いします…!
あなたのお名前にとって、願ってもない申し出だ。
サリバン
まっかせてよ~!
ほらほら、こっちこっち!
サリバンは指にはめたままの指輪に魔術をかけていく。それもかなり高等の魔術が次々に唱えられた。
サリバン
(ついでに執事くん達のも、あなたのお名前ちゃんに伝わるようにしちゃお♪)

数分後。
サリバン
はい、これで終わり!
あなた
ありがとうございました!
サリバン
いや~、あなたのお名前ちゃんに褒められちゃった~!おじいちゃん嬉しぃ~!!
ふと、時計に目を向ける。
そろそろクラス発表の時間だったはず、
あなた
あっ……時間過ぎてる…
クラス開示は既に行われ、新クラスでの点呼の時間まであと少しになっている。

初日は休んでしまったけど、クラスとしての最初の授業に遅れるのはマズイ…
あなた
すみません、そろそろっ…!!
クラスを見てから教室に向かって…果たして間に合うのだろうか。
サリバン
あなたのお名前ちゃんは問題児アブノーマルクラスだから、少し遠いけど気をつけてね~!
あなた
えっ…!!

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