2人のやり取りを見るに、どうやら"あの噂"は本当らしい。
そう入間に言い寄るカルエゴをあなたのお名前はじっと見る。
彼はバビルスに入学したら必ず話してみたいと思っていた教師だ。
カルエゴはあなたのお名前とクララを指差して言った。
カルエゴはサリバンより、あなたのお名前を連れてくるように言われて、ここに来ていた。
すると、すかさず…
喧しい+無節操+マイペース=苦手なタイプ…!!
逃げ帰ろうとしていたカルエゴに、クララがローブの裾を掴みながら、あなたのお名前が一番気になっていたことを聞く。
入間はクララの指示通りに動く。
入間が貼ったシールは使い魔召喚シール…
貼って手を上げると、血や羊皮紙を使わなくても使い魔を召喚できるという代物だった。
カッ!!
閃光が放たれ、次に目を開くと、
ボフン!
白くて小さくてもふもふな、カルエゴのイメージを真逆に突き進んだかのような使い魔がいる。
目付きだけは面影があるような…
中身はちゃんとカルエゴのようだ。
仕事で何度か会ったことがあり、その厳格な性格に圧倒されてきた。
…だけど、今目の前にいるカルエゴは……
小さい羽や手足を必死にパタパタさせ、見れば見るほど……滑稽で可愛い。
ドヒュンッ
召喚解除しようとした入間に邪魔が入る。
竹槍での凄まじい突き。
入間はいつものしなやかな動きでなんとか躱す。
気付いた頃には遅く、既に万引即殺の対象になっていた。
3人はすたこらさっさーと逃げていく。
一方のあなたのお名前は少し離れた場所であたふたしながら、事の解決を待っていた。
ボフッ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。