第36話

【番外編 シリーズ #1】女の子の日
4,188
2025/08/21 23:59 更新
今月は珍しく重い月のもの。
何とか、仕事を終えて帰宅したものの、
腹痛が酷くて、お風呂の後でベッドで横になる。
あなた
きつーい
叶くんは、今日は外でご飯らしく、
まだ帰宅していない。

お腹痛い。
なんか気持ち悪い。

日頃が比較的症状として軽めのため、
あまり変わらず過ごせる方なだけに、

たまにくる重い月が、ものすごく辛く感じる。
あなた
叶くーん
居ないのはわかっているけれど、
どことなく不安になり、名前を呼んでみる。

このまま眠ってしまったら少しは楽かな。
なんて思うものの、
叶くんと言葉を交わさずに1日を終えるのは嫌だな、
とワガママに思ってしまい、眠れそうにない。

そんな風にまんじりともせず過ごしていたら、
叶くんが帰ってきた気配がした。
あなたさん?
もう寝ちゃった?
私の姿がリビングになかったからだろうか。
寝室まで直行してくれたのが分かった。
あなた
おかえりなさい、叶くん
ベッドの中で、上半身だけ起こして返事をする。
え、具合悪いの?!
え! 大丈夫?!
あなた
お腹痛くて
あ!
もしかして、今月重かったの?
察し良。

まぁ、周期の把握もしてくれてるし、
生理に突入したことは知っててくれたんだろうな。

頷いて返事をする。
横になってて~!
お腹あっためるものと、
キレイな僕を持ってくるから!
キレイな僕……?

外から戻ったところだから、着替えたりお風呂入ったり
するってことかな?

持ってきてくれるんだって、キレイな叶くんを。
あなた
(可愛いなぁ)
あいも変わらず可愛い叶くんに、顔がにやける。
お腹の痛みも、少し和らぐ気がする。

叶くん、居るだけでなにか出してる、絶対。
癒しのオーラ的なの出せるんだと思う。


ホルモンバランスのせいなのか、
思考が若干の厨二病寄りで笑ってしまう。
お待たせ~
ロトによく似た猫型の湯たんぽカバーと共に、
叶くんが戻ってきてくれた。
失礼しまーす
そう言って、私の背後側に周り、一緒に布団を掛ける。

背中がぴったりと叶くんに密着する。

この安心感が、大好きだ。


持ってきてくれた湯たんぽをお腹にあて、
叶くんの腕枕に頭を預ける。
お腹痛いのつらいねー
あなた
うん
あなたさん、今日まだキスしてないんだけど、
今ってしてもいい?
特に約束をしてるとかではないんだけれど、
一緒に暮らすようになってから、
お互いになんとなく、顔を合わせられる日は
キスをしたいと考えている。

それはおはようでもおやすみでも、
行ってらっしゃいでもおかえりでも、
なんでもいいから、1日に一度はしたいのだ。


今朝は叶くんが寝てる間に私が出勤したし、
おかえりのチャンスを逃したから、
ここまで出来てないんだよね。


私もこのまま寝るのは不本意だ。
あなた
もちろん
背中ぴったりを離すのは少し寂しかったけど、
叶くんの顔を見られるのは、また別だ。
つらいね
寝返りをうった私の頭を、
腕枕にしていない方の手で撫でてくれる。

その手はするりと頬に降りてきて、頬を包んでくれる。


優しくゆっくりと唇が触れ合って、離れていった。
僕たちの未来の子どものために、
頑張れ、あなたさん
おでこにもキスを落としながら、叶くんはそう言った。
そろそろ子ども、考えよっか
あなた
ふふ、そうだね。
叶くんに似た子がいいな
えー、僕はあなたさんに似た子がいい
あなた
楽しみだね
そうやって、生理の先の話を叶くんがしてくれて、
お腹の痛みも受け入れるしかないなぁ、って。

痛いの嫌だけど。

少しだけ気持ちだけは、元気になれた気がする。


🄴🄽🄳

【ひとこと】

叶くんはスパダリなので、
して欲しいこととか言わなくても察してくれると
信じてます☺️

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