今月は珍しく重い月のもの。
何とか、仕事を終えて帰宅したものの、
腹痛が酷くて、お風呂の後でベッドで横になる。
叶くんは、今日は外でご飯らしく、
まだ帰宅していない。
お腹痛い。
なんか気持ち悪い。
日頃が比較的症状として軽めのため、
あまり変わらず過ごせる方なだけに、
たまにくる重い月が、ものすごく辛く感じる。
居ないのはわかっているけれど、
どことなく不安になり、名前を呼んでみる。
このまま眠ってしまったら少しは楽かな。
なんて思うものの、
叶くんと言葉を交わさずに1日を終えるのは嫌だな、
とワガママに思ってしまい、眠れそうにない。
そんな風にまんじりともせず過ごしていたら、
叶くんが帰ってきた気配がした。
私の姿がリビングになかったからだろうか。
寝室まで直行してくれたのが分かった。
ベッドの中で、上半身だけ起こして返事をする。
察し良。
まぁ、周期の把握もしてくれてるし、
生理に突入したことは知っててくれたんだろうな。
頷いて返事をする。
キレイな僕……?
外から戻ったところだから、着替えたりお風呂入ったり
するってことかな?
持ってきてくれるんだって、キレイな叶くんを。
あいも変わらず可愛い叶くんに、顔がにやける。
お腹の痛みも、少し和らぐ気がする。
叶くん、居るだけでなにか出してる、絶対。
癒しのオーラ的なの出せるんだと思う。
ホルモンバランスのせいなのか、
思考が若干の厨二病寄りで笑ってしまう。
ロトによく似た猫型の湯たんぽカバーと共に、
叶くんが戻ってきてくれた。
そう言って、私の背後側に周り、一緒に布団を掛ける。
背中がぴったりと叶くんに密着する。
この安心感が、大好きだ。
持ってきてくれた湯たんぽをお腹にあて、
叶くんの腕枕に頭を預ける。
特に約束をしてるとかではないんだけれど、
一緒に暮らすようになってから、
お互いになんとなく、顔を合わせられる日は
キスをしたいと考えている。
それはおはようでもおやすみでも、
行ってらっしゃいでもおかえりでも、
なんでもいいから、1日に一度はしたいのだ。
今朝は叶くんが寝てる間に私が出勤したし、
おかえりのチャンスを逃したから、
ここまで出来てないんだよね。
私もこのまま寝るのは不本意だ。
背中ぴったりを離すのは少し寂しかったけど、
叶くんの顔を見られるのは、また別だ。
寝返りをうった私の頭を、
腕枕にしていない方の手で撫でてくれる。
その手はするりと頬に降りてきて、頬を包んでくれる。
優しくゆっくりと唇が触れ合って、離れていった。
おでこにもキスを落としながら、叶くんはそう言った。
そうやって、生理の先の話を叶くんがしてくれて、
お腹の痛みも受け入れるしかないなぁ、って。
痛いの嫌だけど。
少しだけ気持ちだけは、元気になれた気がする。
🄴🄽🄳
【ひとこと】
叶くんはスパダリなので、
して欲しいこととか言わなくても察してくれると
信じてます☺️













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。