一緒にリビングへ移動し、ソファに座る。
私は事の経緯を話した。
この人は……、
本当によく見てくれている。
察してくれる能力が高すぎる。
そう言って、私の右手を持ち上げる。
頷くと、叶くんは、私の手のひらにキスを落とした。
今度は自分から、掴まれた左手を叶くんの前に差し出す。
すると、手のひら同様、キスをしてくれる。
そう言って、優しく頬に手を添えながら、
顎周りにたくさんキスをしてくれる。
抱き締めるように私の背中に手を回すと、
ブラウスの上から優しく背中を撫でてくれる。
何度か撫でられた後、
背中で小さく、プチッと音がして、
胸元に開放感を感じると同時に、
ソファに押し倒されていた。
叶くんの舌が口内に侵入してくる。
思わず叶くんの首に腕をまわすと、
何故か唇が離れていった。
片手はずっと握りあったまま、
そのままソファで、
叶くんと抱き合った。
気付いたら、ベッドに移動していて、
裸のままで叶くんに腕枕されていた。
そう言って、おでこにキスをしてくれる。
安心した顔をした叶くんと、
笑顔でキスをする。
────幸せだ。
ベッドから出ていく叶くんを見送って、
どんな風に発表しようかな、なんて。
少しだけワクワクしながら。
社長に「相談したいことがある」と連絡を入れた。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。