第10話

あの夏が飽和する。
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2019/12/17 09:21
歌詞
歌詞
「昨日人を殺したんだ」 
歌詞
歌詞
君はそう言っていた。 
歌詞
歌詞
梅雨時ずぶ濡れのまんま、 
歌詞
歌詞
部屋の前で泣いていた。 
歌詞
歌詞
夏が始まったばかりというのに、 
歌詞
歌詞
君はひどく震えていた。 
歌詞
歌詞
そんな話で始まる、 
歌詞
歌詞
あの夏の日の記憶だ。
歌詞
歌詞
「殺したのは隣の席の、
歌詞
歌詞
いつも虐めてくるアイツ。
歌詞
歌詞
もう嫌になって、肩を突き飛ばして、 
歌詞
歌詞
打ち所が悪かったんだ。 
歌詞
歌詞
もうここには居られないと思うし、 
歌詞
歌詞
どっか遠いとこで死んでくるよ」 
歌詞
歌詞
そんな君に僕は言った。
歌詞
歌詞
「それじゃ僕も連れてって」
歌詞
歌詞
財布を持って、ナイフを持って、 
歌詞
歌詞
携帯ゲームもカバンに詰めて、 
歌詞
歌詞
いらないものは全部壊していこう。 
歌詞
歌詞
あの写真も、あの日記も、 
歌詞
歌詞
今となっちゃもういらないさ。 
歌詞
歌詞
人殺しとダメ人間の君と僕の旅だ。
歌詞
歌詞
そして僕らは逃げ出した。 
歌詞
歌詞
この狭い狭いこの世界から。 
歌詞
歌詞
家族もクラスの奴らも
歌詞
歌詞
何もかも全部捨てて君と二人で。 
歌詞
歌詞
遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよ。 
歌詞
歌詞
もうこの世界に価値などないよ。 
歌詞
歌詞
人殺しなんてそこら中いてるじゃんか。 
歌詞
歌詞
君は何も悪くないよ。
歌詞
歌詞
君は何も悪くないよ。
歌詞
歌詞
結局けっきょく僕ら誰にも愛されたことなど
なかったんだ。
歌詞
歌詞
そんな嫌な共通点で僕らは簡単に
信じあってきた。
歌詞
歌詞
君の手をにぎった時、
歌詞
歌詞
かすかな震えもすでに無くなっていて 
歌詞
歌詞
誰にも縛られないで二人線路の上を歩いた。
歌詞
歌詞
金をぬすんで、二人で逃げて、 
歌詞
歌詞
どこにも行ける気がしたんだ。 
歌詞
歌詞
今更いまさら怖いものは僕らにはなかったんだ。 
歌詞
歌詞
額の汗も、落ちたメガネも 
歌詞
歌詞
「今となっちゃどうでもいいさ。
あぶれ者の小さな逃避行とうひこうの旅だ」
歌詞
歌詞
いつか夢見た
歌詞
歌詞
優しくて、誰にも好かれる主人公なら、 
歌詞
歌詞
汚くなった僕たちも見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな? 
歌詞
歌詞
「そんな夢なら捨てたよ、だって現実を見ろよ。 
シアワセの四文字なんてなかった、
今までの人生で思い知ったじゃないか。
自分は何も悪くねえと誰もがきっと思ってる」
歌詞
歌詞
あてもなく彷徨さまよせみの群れに、 
歌詞
歌詞
水も無くなり揺れ出す視界しかいに、 
歌詞
歌詞
迫り狂う鬼たちの怒号に、 
歌詞
歌詞
バカみたいにはしゃぎあい
歌詞
歌詞
ふと君はナイフを取った。
歌詞
歌詞
「君が今まで傍にいたからここまでこれたんだ。 
だからもういいよ。もういいよ」
歌詞
歌詞
「死ぬのは私一人でいいよ」
歌詞
歌詞
そして君は首を切った。 
歌詞
歌詞
まるで何かの映画のワンシーンだ。 
歌詞
歌詞
白昼夢はくちゅうむを見ている気がした。 
歌詞
歌詞
気づけば僕は捕まって。 
歌詞
歌詞
君がどこにも見つからなくって。 
歌詞
歌詞
君だけがどこにもいなくって。
歌詞
歌詞
そして時は過ぎていった。 
歌詞
歌詞
ただ暑い暑い日が過ぎてった。 
歌詞
歌詞
家族もクラスの奴らもいるのに 
歌詞
歌詞
なぜか君だけはどこにもいない。
歌詞
歌詞
あの夏の日を思い出す。 
歌詞
歌詞
僕は今も今でも歌ってる。 
歌詞
歌詞
君をずっと探しているんだ。 
歌詞
歌詞
君に言いたいことがあるんだ。
歌詞
歌詞
九月の終わりにくしゃみして 
歌詞
歌詞
六月の匂いを繰り返す。 
歌詞
歌詞
君の笑顔は 
歌詞
歌詞
君の無邪気むじゃきさは 
歌詞
歌詞
頭の中を飽和ほうわしている。
歌詞
歌詞
誰も何も悪くないよ。 
歌詞
歌詞
君は何も悪くはないから 
歌詞
歌詞
もういいよ。 
歌詞
歌詞
投げ出してしまおう。
歌詞
歌詞
そう言って欲しかったのだろう? 
歌詞
歌詞
なあ?
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作者
作者
これは、カンザキイオリさんの曲!
作者
作者
カンザキイオリさんの曲、結構好き💗
作者
作者
この曲は悲劇だけど、取り返しのつかない状況におちいった人達に寄りう優しさが上手く表現されてる!
作者
作者
この曲はいろんな人がカバーしてるから、本家もカバー曲も聴いてみてね!
作者
作者
私の1番のオススメはstprのころんくんがカバーしてるやつ!
作者
作者
感情の込め方が上手で、ころんくんの
カバー曲の中でも結構好きな曲!

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