第5話

Episode4 決断
103
2024/04/26 10:00
マッシュ・バーンデッド
お前ら全員地獄行き
あなた
そうだね。
おじいちゃんを傷つけたこと、後悔させますから、安心してください笑
そう言って、私は警察官を睨みつけた。

許せない。おじいちゃんを傷つけるなんて。
ブラッド・コールマン
面白いこと言うなあ──────────
ブラッド・コールマン
そこのお嬢ちゃんは魔法が使えるのか?
あぁ、一線魔導師だから使えるか
ブラッド・コールマン
だが、お前はどうだ?
ブラッド・コールマン
魔法も使えねぇのにどうやってオレとやり合う気だ?


ブラッド・コールマン
3秒でカタつけてやるよ


ブラッド・コールマン
ナルコムパス
あなた
っ、マッシュくん…!



あなた
……へ?
マッシュくんは警察官の魔法をビタンとはたいた。
2回目の魔法も、バチンとはたき。
ブラッド・コールマン
くそがああああ!!
と連続で出された技も。
あなた
ふっ…笑
なぜかバレーのレシーブをするみたいにして避けていた。

その後も、お手玉とかドリブルとかしているし。
マッシュ・バーンデッド
じいちゃん
杖借りるよ
マッシュ・バーンデッド
それと、あなたちゃん。
少し、目閉じてて
あなた
また…?
マッシュ・バーンデッド
うん。
とりあえず…と言われた通りに目を閉じる。
その瞬間。

ダーツみたいな…鈍い音がした(気がした)。
あなた
マッシュくん
もう、目開けていい?
マッシュ・バーンデッド
うん
そう言われ、恐る恐る目を開けると。

座り込んでいる警察官が。
あなた
(え…杖が壁に刺さってる、怖)
マッシュ・バーンデッド
次僕の家族とあなたちゃんに手出ししたら
マッシュ・バーンデッド
殺すぞ
あなた
(え〜……嬉しいけど怖いなぁ)
なんて思っていたら、突然警察官が笑い出した。
ブラッド・コールマン
ククククク
ブラッド・コールマン
クハハハハ八
あなた
マッシュ・バーンデッド
ブラッド・コールマン
おもしれぇ


ブラッド・コールマン
取引きだ
キノコ頭、そこのお嬢ちゃんも
あなた
(な……)
ブラッド・コールマン
オレの頼みを聞いてくれりゃ
ブラッド・コールマン
テメェもじじぃも嬢ちゃんも見逃してやる
あなた
取引ってなんですか?
ブラッド・コールマン
宗教色の強いこの国じゃ
年に一度最も優秀な学生を神に選ばれし者として崇める「神覚者」ってもんがある
ブラッド・コールマン
それに選ばれろ
ブラッド・コールマン
魔法学校へ行ってな
あなた
っ!?
魔法学校……?

でも、マッシュくんは魔法が使えない。
どう考えても無理なんじゃ……
あなた
簡潔にまとめると、
あなた
それに選ばれれば神に認められ、世間にも認められるってことですか?
ブラッド・コールマン
あぁ。そういうことだ
ブラッド・コールマン
オレはそれに付属する金品や権利を貰えればいい…もちろん、援助はする
あなた
っ、そんなの、そんなのずるいです!
卑怯ですよ!
レグロ・バーンデッド
さっきまで敵だった奴の言葉じゃぞ!?
内容もムチャクチャじゃ!!
耳を貸すんじゃないマッシュ!!
そう、おじいちゃんと私は同時に叫んだ。


ブラッド・コールマン
フン…
ブラッド・コールマン
疑うかどうかは勝手だが
ブラッド・コールマン
断りゃオレらは一生お前らを追い続ける
あなた
っ…そう、なるのか
悔しいけど、それは事実だ。
ブラッド・コールマン
オレが追うってこたぁ国が追うってことだ
ブラッド・コールマン
オマエとお嬢ちゃんは強いからいいがジジィはどうかな?
ブラッド・コールマン
四六時中安心出来ない生活
街にも出歩けない
ブラッド・コールマン
……まあお前とお嬢ちゃんは選ぶだけだ
ブラッド・コールマン
一生追われ続ける人生か
玉砕覚悟で一発逆転か
あなた
おじいちゃん…
身元も知らないであろう私を嫌な顔ひとつせず保護してくれて。

マッシュくんは突然来た私に優しくしてくれた。

でも……
あなた
(私、は…)





マッシュ・バーンデッド
のった
レグロ・バーンデッド
正気か!?
"魔法"学校じゃぞ!?
マッシュ・バーンデッド
大丈夫だよじぃちゃん
気持ちは人一倍強いから
マッシュ・バーンデッド
それに…またじぃちゃんとあなたちゃんと平和に暮らしたいし
あなた
マッシュくん…
レグロ・バーンデッド
ホント良い子なんだから
マッシュ・バーンデッド
あなたちゃんは?どうする…?
そう言いながら、私の目の前でしゃがんで目線を合わせてくれるマッシュくん。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ナナ・アリーチェ
あなた、次は"イーストン魔法学校"で再開しましょう?
ナナ・アリーチェ
きっと、貴方の実力なら入学できるわ
あなた
でも、"落ちこぼれ"の私じゃ無理だよ!
ナナ・アリーチェ
迷っているなら、私を使えばいい。
私を倒すんじゃなかったの?
あなた
……っ!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あなた
わ…私も、行っていいの?
マッシュ・バーンデッド
うん。
あなたちゃんも行くなら、頑張る
そう言って、私の手を優しく掴むマッシュくん。
あなた
っ、行く
約束、私もおじいちゃんの為に頑張る
あなた
そんなこと家族と平和に暮らすができない世の中なら、
マッシュ・バーンデッド
ブッ壊すしかないでしょ
マッシュ・バーンデッド
グーパンで













あなた
マッシュくん、グーパンって…
でも、私がもし入学できたとしたら、━━━くんと再会できるのかな……?
そう考えると、少し楽しみになってきた。

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