トントン、チーノ、レパロウの三人が
B国との直接交渉のため国境を越えた
我々国 外堀の門
我々国の門は開かれた
現れたのはB国の軍旗を掲げた黒塗りの車列だが、
その旗に描かれていたのは、我々国の古い紋章を
より毒々しく、より完璧に磨き上げたものだった。
彼からは侵略者の威圧感はなく、聖地を拝む狂信者のような陶酔を瞳に宿して総統室へと足を踏み入れた
総統室
総統室の机に広げられた併合案は、一見すれば我々国にとって驚くほど有利なものだった。国名、軍旗、組織名、そして幹部の役職はすべて据え置き。B国側がその配下として入り、実務を全面的に支えるという内容だ。
だが、その条項の隅々には、狡猾な牙が隠されていた。地位と名誉、そして「我々国」という名前は保証する。しかし、軍の運営資金や幹部たちの報酬といった実利に関する記載はどこにもない。それは、彼らを豪華な装飾の施された「生きた剥製」として、B国の管理下で飼い殺すという宣告に他ならなかった。
その背後にいるひとらんらんとオスマンは、何も言わずに総統の影に溶け込んでいる。
数日後
B国での交渉が「相手の不在」という不自然な形で空振りに終わり、焦燥と共に帰国したトントン、チーノ、レパロウは、正門に掲げられた見慣れぬ軍旗に息を呑んだ
ドタドタと足音を鳴らし総統室へ足を運んだ
そこにはB国の総統たちを前に、
冷淡な笑みを浮かべるグルッペンがいた。
提示された併合案の全貌を知ったトントンの顔から、血の気が引いていく
その命令は、B国の手回しによって即座に実行された。
2023年6月より長らく生死不明に近い過酷な任務に就かされていた男、コネシマの強制帰還だ。
数日後
ガチャ
そこに立っていたのは一年以上の空白を経て
埃にまみれボロボロの軍服を纏ったコネシマだった。
15人の主役の内13人が戻った。
だがそれは、再会の喜びではなく、B国が望む「完成」
への最後のピースが揃ってしまったことを意味していた
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。