ワシャワシャ
乱暴に撫でられる。
前見て!怖いから!!
まあ、なんでも割とスマートにこなしちゃうお兄ちゃんだから。大丈夫だとは思うけど。
ピロン♪
メッセージが届いたようだ。
ディスプレイを確認すると、"切島"とあった。
でも今は車だし、せっかく運転してくれてるのに横でスマホ触るのは気が引ける。もうすぐ家に着くし、家に着いてから返事をしよう、と保留にしておいた。
車は我が家の前へ着いた。
降りる時も、夏にいは私をエスコートしてくれる。
優しいんだよね。なんでこんなに優しいのに彼女いないんだろ?てか彼女いたことあるのかな?
そう言えば、お兄ちゃんの浮いた話、あんまり聞かないなあ。
お兄ちゃんの手を取って、手を繋いで私たちは帰宅した。
冬ねえに促されて、家の中へ入る。
いつもなら、自室に戻るところだけど。
今日はみんなが来てるから、リビングに。
ドカッと縁側に座る。
そして、冬ねえと夏にいの目を盗んで、さきほどの切島からのメッセージに返事をした。
なんだか最近、家族にからかわれるからか妙に意識してしまう。これってデート、なのかな。
悩んだ末、私は聞いてみることにした。
これが、デートなのか。
もしデートじゃないって言われたらどうしよう。
は?デート?俺がするわけないじゃん。とか言われたら…。
それでもとりあえず、聞いてみないことには始まらないし…。
やっばい。
これ、デートなんだ…
いつから?
なんか恥ずかしい…。
火曜日、早く…こないかな。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。