第19話

お兄ちゃんの助言
1,120
2022/06/17 11:41 更新
轟夏雄
なかなかいいもん買えたな
あなた
だね。
楽しかった!
ありがとうね。
轟夏雄
こんくらいでいいなら、
いつでも付き合うぞ。


ワシャワシャ



乱暴に撫でられる。


前見て!怖いから!!
まあ、なんでも割とスマートにこなしちゃうお兄ちゃんだから。大丈夫だとは思うけど。



あなた
夏にいの彼女は幸せ者だ〜
轟夏雄
そんな煽てたって
なんもでねーぞ?
あなた
え〜。残念



ピロン♪



メッセージが届いたようだ。



ディスプレイを確認すると、"切島"とあった。




きりしま
きりしま
よっ、今いいか?


でも今は車だし、せっかく運転してくれてるのに横でスマホ触るのは気が引ける。もうすぐ家に着くし、家に着いてから返事をしよう、と保留にしておいた。



轟夏雄
ん?いいのか?
あなた
大丈夫!
もうすぐ家着くし
それに、夏にいが運転してるのに
横でスマホなんてできないよ!
轟夏雄
ふはっw
ほんと、良い妹をもったわ。
あなた
何言ってんのーもう!


車は我が家の前へ着いた。



降りる時も、夏にいは私をエスコートしてくれる。
優しいんだよね。なんでこんなに優しいのに彼女いないんだろ?てか彼女いたことあるのかな?
そう言えば、お兄ちゃんの浮いた話、あんまり聞かないなあ。




お兄ちゃんの手を取って、手を繋いで私たちは帰宅した。




あなた
たっだいまー!
轟冬美
あ、あなた!
おかえり。夏も来てたのね
轟夏雄
俺はついでかよ?
久しぶり、姉さん。
轟冬美
ふふっ。そんな事ないわよ?
さ、早く入りなさい。


冬ねえに促されて、家の中へ入る。
いつもなら、自室に戻るところだけど。
今日はみんなが来てるから、リビングに。



ドカッと縁側に座る。



そして、冬ねえと夏にいの目を盗んで、さきほどの切島からのメッセージに返事をした。




(なまえ)
あなた
どうしたの?
今はお兄ちゃんと帰宅したとこ
きりしま
きりしま
来週の火曜日、
仕事終わりに会えない?


なんだか最近、家族にからかわれるからか妙に意識してしまう。これってデート、なのかな。


轟夏雄
なーに色気づいてんだよ。
あなた
べ、別にそんなんじゃ!
轟夏雄
ほー。
火曜日にデートか?
あなた
そ、れは…向こうはそう思ってないかも
轟夏雄
なら聞けばいいじゃねえか。
あなた
き、聞くって…簡単に言わないでよ
轟夏雄
なにも実際に会ってするわけじゃないし、
とっとと聞いた方が楽だろ?
あなた
ん〜


悩んだ末、私は聞いてみることにした。



これが、デートなのか。
もしデートじゃないって言われたらどうしよう。
は?デート?俺がするわけないじゃん。とか言われたら…。




それでもとりあえず、聞いてみないことには始まらないし…。



轟夏雄
ここで聞いたら向こうも、
意識するかもよ?
あなた
うぅ…わかったよ!聞くから!





(なまえ)
あなた
それってデート?
きりしま
きりしま
そうだけど…嫌?
(なまえ)
あなた
んーん、楽しみにしてるね


やっばい。



これ、デートなんだ…
いつから?
なんか恥ずかしい…。



火曜日、早く…こないかな。



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