第2話

I want to be a star
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2021/05/22 10:08 更新
夜空に浮かぶ星が流れた。

思い出すのは、
初めて二人で願ったあの夜のこと。




───とある魔法使いの願い事




今も昔も変わることの無い願い事。

「……あ、今日は星が流れてるな。」

どうやら文の新聞はガセではなかったらしい。この季節は星が綺麗に見える。寒いのを少しこらえて、窓を開けた。冷たい風が部屋を通りぬけていく。金の髪がふわりと靡いて頬をくすぐった。

「……わあ、、、。これは凄いな。」

次から次へと光の線が消えていく。流星群だ。懐かしいと、感じた。

初めて流星群を見た日のこと。それは、魔理沙の記憶に、星の光と共に焼き付いているから。鮮明に思い出せる記憶。




「うわあっ!凄いなあ、、。どうだ霊夢、すごいだろ!」

初めて見る、人間らしい表情。嬉しいのに笑えないような、そんな霊夢が子供らしくあどけない顔をして。流れ星より、その時の霊夢の姿を覚えている。

「……初めて、見たわ。」

「ぁ……私もだよ。なあ知ってるか?流れ星を見た時は、三回願い事を言うと叶うんだぞ!」

「なら、お願いごとしなきゃね。」








「霊夢は何をお願いしたんだ?」

「私?私は……。言わない。言ったら、叶わないのよ。」

「そうなのか?じゃあ仕方ないな。。」










あの時、霊夢の願い事は聞けなかったけど。
自分の祈りは、覚えてる。

星になりたい。

霊夢にあの表情をさせた星に。

霊夢が綺麗だと思える星に。

霊夢の目を奪える星に。

霊夢の目印になれる星に。


そして、霊夢の願い事を叶えられる星に。



そんな幼稚で、それでも今尚願う事。
どうか、愛する彼女の為に。

「星に、なれますように。」


霧雨魔理沙は、流れ星に祈りを込めた。







────とある巫女の願い事



「あら、今……。」

神社の境内から、流れる星が見えた。不思議と気持ちが温かくなる。星を見る度に、思い出すのだ。自分を目指してくれる、大切で儚い、美しい金の星を。

「……あ、願い事……。」

ふと思い出した記憶を辿って、懐かしい願い事を口にする。

「……星になれますように。」

魔理沙は、星を目指して、星に憧れているのだから。私自身が星になれたら、私を見て、追いかけてくれるかもしれないから。

そんな願い。

魔理沙が目指す星に。

魔理沙が求める星に。

魔理沙を照らす星に。

魔理沙が、まっすぐ私に向かってくれるように。私自身が、星に。

魔理沙の願い事を叶えられる星に。



どうか、いつまでも一緒にいられるように。
はぐれてしまわないように。


そんな稚拙な願い事。

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