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2021/04/06

第29話

*おまけ 入試
不知火 麗綺
不知火 麗綺
行ってきます。
不知火 慎介
不知火 慎介
頑張ってね、麗綺ちゃん。
不知火 麗綺
不知火 麗綺
はい、


 今日は高校入試だ。麗綺は推薦入試を受ける。透は進学校の普通科なので一般。今は必死で勉強している。麗綺はその高校を目指すことも出来た。だが、そこは同じ中学の人がたくさんいる。麗綺は高校デビューをして気持ちを入れ替えたいので別のにした。
 麗綺は靴を履いて、息を吐くと誰かが走ってくる音がした。
不知火 透
不知火 透
行ってらっしゃい。頑張れよ!
不知火 麗綺
不知火 麗綺
うん、絶対受かってくる!

 今日は出席日数稼ぎで、一般を受ける人達でも出席しないといけない。それでも、透は寝てていい時間なのに起きて、送り出してくれた。右上の寝癖が気になったとかは麗綺は言えなかった。
 ドアを開けて、電車に入ると周りにも学生がたくさんいた。麗綺が通いたいのは商業系の高校。周りには工業高校もあったりして、同じ方向に行く人が多いのだ。周りには知っている人はいなかったので、麗綺は一安心した。
 電車に乗るととても暖かった。2月の寒さは学生には避けたいもので、電車の中だけでも暖かく居たい。最近の高校は、徐々にエアコンをつけているけれど、それでも僅かなはず。エアコンがついている高校であることを麗綺は願った。電車に乗って、バスに乗って。すると、学校前のバス停につく。入試というのは、こういうものか。と麗綺は思った。
 点呼が行われる1時間前に学校が空くのだが、麗綺はその10分後についた。早すぎるかと思ったが、8割が席に着いていた。
 入試が始まる前から、審査は始まってます的なこととはこういうことかと思い、もう落ちたかもしれないと麗綺は思った。
 席に座ると受験番号の確認、顔の確認をしてもらった。あと50分、何をしようと思って、麗綺は前に座っている女の子を見た。ペンやらなんやらを机に出して整頓している。麗綺はペンと消しゴムと時計ぐらいしか出していない。女子とはこうなんだなと思った。
 その日、雪がチラついていて暫く小説を書いていないことを思い出した。でも、書きたいとは何故か思えず、麗綺は今のことに集中した。
 時間になり、紙が配られる。この学校の推薦入試は作文と面接。最初は作文、テーマに沿って書いていくと、45分間の制限時間のうち、10分程で書き終えてしまった。終わって、息を吐いて、時間を見たら10分。試験官とも目が合って、何故か引かれたような気がした。
 そこからは校閲をするように読み、時を書き直し、受験番号を何回も確認した。最後の20分ぐらいは脳内で歌った。最近ハマってる歌が苦を楽にしてくれた。


 作文が終わり、回収された。面接が1番最初だったので、すぐに試験会場を出て、面接の部屋に向かった。面接自体は5分間で終わってしまった。なんで入りたいのか、とかマニュアル通りの質問が聞かれて、印象が薄いと受からないと思って、私の体験や思ったことを赤裸々に話そうと思った。
不知火 麗綺
不知火 麗綺
私は…



 家に帰ると、家族が出迎えてくれた。
不知火 千歌子
不知火 千歌子
おかえりなさい。
不知火 麗綺
不知火 麗綺
ただいま。

 麗綺の母は時期に学校の行事に顔を出すようになって、髪を染めて、服をシンプルにするようになった。麗綺がそっちの方が似合うよ、というと嬉しそうに笑ってから、ずっと維持されている。
不知火 千歌子
不知火 千歌子
どうだった?
不知火 麗綺
不知火 麗綺
まあまあ?


 透はずっと部屋にこもっているのが普通なので、特に気にしなかった。麗綺は透が見えなくて、ホットした。何故なら、


***

不知火 麗綺
不知火 麗綺
私はずっと、母親しか記憶になくて。生きることも苦しかったんです。でも、親が再婚してから、兄弟ができて。安心して、嬉しくて。
不知火 麗綺
不知火 麗綺
将来は、悩んでいる子供たちが私のように誰かに出会って、人生が変われるようなアプリや施設を設営したいと思ったからです。


***

 面接でこんな事言いましたなんて、言えるわけが無い。



end



以下、作者余談

皆さん。お久しぶりです。モナカです。
リハビリ程度に書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
麗綺ちゃんに久しぶりに会えた気がして、嬉しかったです。
更新がないにも関わらず、ゴールドランクもちまちま取らせていただいたようで。
読者の皆様、ありがとうございます!

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