学校に着くと、案の定
授業は始まっていた。
私はバレないように
コソコソと後ろの席に座ろうとする。
バレたか…。
「 まぁ、いい。遅刻1だからな 」
と、怒られたが何とか許してもらえた。
そして、問題は…
と、前の席に座っている上司が
振り返って話しかけてくることである。
私は先輩に向けて しっしっ と手をやると
先輩はニコニコしながら前を向いた。
殺し屋にやられかけてた…?
そういえば、紗夜は?
今回の任務の問題点が一つあるとするなら
私が殺し屋を片付けてる間は
紗夜の周りが手薄になることだ。
ただ、西園寺は
自分たち専属の護衛が当たるから
大丈夫だと言い張っていた。
まぁ、少し心配だが許した…私が馬鹿だった。
「 すいません。トイレ 」と
教室を飛び出して来る。
紗夜はどこにいる…!
学校?来てないとなると家か…その周りか
タチが悪ければ誘拐もありうる。
…いっそ、そっちの方が
対象は楽かもしれないが。
流石に懸賞金目当てなら拉致、誘拐はないな。
とりあえず紗夜に連絡を…………
急にトイレから出てきた
紗夜に抱きしめられたからか
私はフル回転させていた思考が停止した。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。