星乃一歌視点
私達は、幼なじみとバンドをやっている
とても楽しい、バンドを
している
ごく普通の、幸せな生活を
していた
私は、星乃一歌。幼なじみとバンドをやっている所のギター担当。それ以外はその辺りにいる普通の女子高生だ
私の視線の先には、黄色いツインテールでピンクのグラデーションのかかった髪の明るい幼なじみがいた
私のことをいっちゃんと呼ぶ幼なじみ…天馬咲希がいた。咲希は私達がやっているバンドのキーボード担当だ
咲希が返事をして直ぐ、たまたま私達の探していた一人は見つかった
私のことを一歌ちゃんと呼ぶ、ふんわりとした茶色っぽい髪の毛に、一緒に居ると心が和む、大人しく、優しい幼なじみ…望月穂波がいた。穂波は、私達がやっているバンドのドラム担当だ
穂波はその性格故、八方美人と呼ばれていた為、最近は断ることを覚えたようだ
私達の視線は其方に向く、すると私はその幼なじみと目が合う…
そこには、私のことを一歌と言う灰色と白が混ざったような色のショートの髪の毛、立ち振る舞いからキリッとしていることが一見して分かる幼なじみ…日野森志歩がいた。志歩は私達がやっているバンドのベース担当だ
そんな生活をしてた
教室のセカイ
そうして、私達は日が暮れる頃まで演奏していた
返事を交わし、私達はセカイを出た
家
家まで帰ると、ふと腕の痛みに気付いた
何処かに打ったわけでもない。じゃあ何でだろう、と私は腕を見る
私の腕には…
薔薇の花の蕾が、生えていた
天馬咲希視点
アタシは手を振って家に帰った
気のせいかな、と思い、家までの歩行を進める
飼い主さんはそうですか、と言い、犬を触らしてくれる
すると突如、犬にかみつかれた
飼い主さんは必死に謝っている。
家へ駆け足で帰った
家
先程噛まれた指を見ると、アタシの指は第一関節から無い部分があった
犬にはそんな力は無い…しかも第一関節ごと取られたと言うことは血が出るはず。それに痛いはず…
なのにアタシは全然痛くないし、血は一滴も垂れていなかった
アタシは髪の毛を触る。すると思ったより簡単にとれた
髪の毛からは甘いスイーツみたいな、さっき匂いを察知したときの香りがした
まるで思わず…食べてしまうような匂いだったんだ
望月穂波視点
疲れたな…と思う
最近疲れるまでのスピードがやけに早い。何でだろう…と、思いながら私は家までの速度を速める
くたくたになりながら家に着いた
日野森志歩視点
栄養がドンドン吸い取られる…
背中がジンジンして痛い…
天使の羽なんて要らない
イタイイタイイタイ
飛べるなら飛びたい
天国へ行くなら行きたい
嫌だッッッッッ!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。