第22話

Episode04
85
2026/03/18 10:00 更新
東雲彰人
あなた
あの…彰人先輩…?
東雲彰人
……ごめんな
あなた
え?















<数十分前>


東雲彰人
……悠生
八坂悠生
なんすか?
東雲彰人
あなた、借りてもいいか?
あなた
八坂悠生
は?







八坂悠生
はー…いいっすよ
八坂悠生
なんかしたら(自主規制)しますけど
東雲彰人
やめろ怖いこと言うな













そして、現在に至る



















彰人先輩は、私の顔を見るなり謝ってきて。



















どうしてなんだろう。
















東雲彰人
…オレ、ちゃんと言ってなかったよな
















東雲彰人
…西園寺と付き合ってること









嗚呼…気づいていたけれど、聞きたくなかった。



















知っていたけれど、本人の口から聞くのは辛かった。




















どうして……



















こういう時だけ私の耳は声を拾ってしまうのだろう。
















あなた
そう、ですか…
東雲彰人
もう一緒に帰ったりとかはできねぇな
あなた
…知ってます









下手に勘違いされて、浮気と疑われるほうが嫌だろう。



















なんでかな、私はいつもよりずっとずっと冷静だった。








だけど、確実に心が壊れる音が聞こえた。


















それを身に染みて感じるのは数日後の話である。




















<数日後・放課後>
  





珍しく風夏と共に先生に呼び出された私。


















赤点常習犯の風夏と呼び出されたってことは…













佐古田風夏
せんせー、もしかして補習の危機?
その"もしかして"なんだよなぁ
佐古田はいつもの事として
佐古田風夏
え、先生酷い
…真霜、何かあったか?
あなた
…え?










風夏と先生が話すのをぼんやり見ていたら急に話しかけられたため固まってしまった。










珍しくほぼ全ての教科で赤点取ってたから呼び出したんだが…
あなた
…赤点?
聞いてなかったのか…
よく放課後ここに来いって分かったな
佐古田風夏
私があなたのこと連れてきたから
佐古田ナイス
佐古田風夏
てなわけで補習回避…
それは無理だな
あなた
ぁ…






言われて用紙を見てようやく気づいた。


















今日はどの教科も小テストがあったけれど…


















辛うじて赤点を回避できたのが英語しかなかった。












国語、21点
数学、19点
理科、22点
社会、18点
英語、35点
あなた
…すみません、勉強不足です
無理は禁物だからな
何かあったら周りを頼ることも覚えるといいぞ
あなた
…はい








風夏に「私の点は1桁台だからマシ」とは言われたけど。













その後どうやって話したかは覚えていなかった。


















気づいたら、また八坂くんの隣にいて。















八坂悠生
…なんかあったんだな
あなた
…うん
八坂悠生
…間接的にフラれた?
あなた
…うん…
八坂悠生
だよな違うよなぁ…って、は?
あなた
…彰人先輩に…っ









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東雲彰人
もう一緒に帰ったりとかはできねぇな
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あなた
そうやって言われて…傷ついてっ…何も手につかなくて…っ、
あなた
今日も先生に呼び出されて…









なんでこんなに泣いているんだろう。

















私はつくづく最低な奴なんだなと自覚した。

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