<真優side>
最低だな、と自分でも思う。
彼女…あなたちゃんは、とても傷ついた顔をしていた。
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それでも、
無理やり笑顔を作ったのか、震える声で言った。
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それが皮肉だったのか、その他の理由があるのか…
それは彼女にしか分からないけれど。
傷つけてしまった自覚だけはある。
どうして、私はいつもこうなってしまうんだろう。
<西園寺家>
あまりにも浮かない顔をしていたからか。
両親は、私に何かあったのか聞いてきた。
返事をする気力もなくて曖昧に笑ったけれど。
2人がそう話しているのを右から左へ聞き流す。
"婚約者"ね…。
私は、過去に"好きな人"すらいたことないっていうのに。
…いや、今はいるけども。
母親譲りの長い黒髪、整った顔。
父親譲りの女の子にしては長身な見た目。
"西園寺家のお嬢様"
として扱われるのは、昔から嫌いだった。
……私だって、普通の女の子なのに。
勉強も、運動も、家事も、作法も。
私は人よりできると自負している。
それでも満たされないのは、なぜだろうか。
その答えを知る機会は…一度もないんだろうな。
<真優の部屋>
私が、彰人くんを"好き"だと思った日は。
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いつだって、雨が降っていた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。