第14話

Episode13
66
2026/01/21 10:00 更新







「無知は罪である」













古代ギリシアの哲学者・ソクラテスの言葉。




















私は今日、


















その言葉の意味を知ってしまった━━━━━━━━━━













<放課後>
上野亜希
あなたまたねぇ〜
坂下奈央
あなた、また明日
八坂悠生
あなた〜!じゃあな〜!
佐古田風夏
あなたまたねー!
あなた
うん、また明日ね





挨拶は性格が出るなぁなんて呑気に思いつつ…












私からも皆に挨拶をして教室を出る。

















今日はバイトもないからのんびりできる。




















帰ったら何をしようかと考えていると。

















ふと、何度か聞いたことのある声が聞こえた。














彰人先輩かと思って振り向くと。






















そこに立っていたのは、






西園寺真優
あなたちゃん、少しだけ時間ある?







真優先輩だった。












<カフェ>




西園寺真優
急に呼び止めてごめんね



そう言いながらぺこりと頭を下げる先輩。
















私は慌てて首を振った。









あなた
大丈夫です
真優先輩とお話したかったので
西園寺真優
ありがとう、あなたちゃん









そう言って、はにかむ真優先輩。












その表情は、なぜか寂しそうにも見えて。















でもやはり、決意したような表情にも見えて。













私が首を傾げると、先輩はゆっくりと口を開き















西園寺真優
今から言うことは、きっと…ううん、絶対にあなたちゃんを傷つけてしまう自覚がある
   












そう、前置きをしてから話始めた。














西園寺真優
あなたちゃんは、彰人くんのことが好きなんだよね?
あなた
え…
西園寺真優
でもね、私も…好きなの
あなた
っ…!










分かっていた。












真優先輩が、彰人先輩のことを好きなことくらい。





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西園寺真優
かっこいいよね、東雲くん
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分かっていたはずなのに…胸が、苦しい。











初めて出会った時は"東雲くん"と呼んでいた彼女が。



















今では"彰人くん"と呼んでいて。



















たったそれだけのことなのに、

















私の胸にナイフが刺さったみたいな…そんな感覚がした。




















だから、真優先輩からのそんな"言葉牽制"なんて























聞きたくもなかったんだ。





















西園寺真優
あなたちゃん、彰人くんのことは諦めてくれると嬉しいな
あなた
っ…

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