第17話

Episode16
87
2026/02/11 10:00 更新
<翌日>


あなた
八坂くん
八坂悠生
ん?












あなた
私、彰人先輩のこと諦めたくない
あなた
真優先輩には申し訳ないけど…
八坂悠生
…恋愛に申し訳ないもクソもねぇよ











八坂悠生
大事なのは"自分がどうしたいか"だろ?











八坂くんの言葉に黙って頷く。




















…頷いたけど、自信がなくて。


















分からなくて泣きそうだ。


















八坂悠生
なら、俺も遠慮しねぇよ?
あなた
八坂悠生
はぁ…ほんと、鈍感
八坂悠生
ごめんな、あなた












八坂くんが何か言ったなと思った時にもう遅くて。




















私は、八坂くんに抱きしめられていた。




















そして、最悪の事態は突然訪れる。



















東雲彰人
は…?













彰人先輩に、その様子を見られてしまったのだ。


















あなた
っ!
東雲彰人
お前らって…














やめて、その言葉だけは言わないでっ…


















東雲彰人
付き合ってるのか…?
あなた
っ、違っ、違うんです…
東雲彰人
いやどう考えてもその言い訳無理あるだろ







今まで聞いたこともない、冷たい声。




















私は、背筋が凍って動けなくなってしまった。











東雲彰人
ま、俺も真優と付き合ってる・・・・・・し人のこと言えねぇよな
あなた
え…?









やっと、一歩踏み出す決意をしたのに。




















私がこの気持ちに気づいた時には、


















先輩に"彼女"がいたなんて。





























━━━━━━━━━━━━━━━知りたくもなかった。


















<悠生side>
悠生














痛いくらいの沈黙。



















目の前には、俺にとって誰よりも・・・・大好きな人がいるのに。















その子あなたが泣いているというのに。
































何もできないって、こんなに悔しいんだな。











真霜あなた
八坂くんは知ってたの…?
悠生
…悪い、知ってたんだ
真霜あなた
…なんでっ…なんでっ…!!
















真霜あなた
"なんであの時あんなことしたの!!"








そうやって、俺"だけ"を責めればいい。



















俺が、1番悪い。










彰人先輩が西園寺先輩と付き合っているフリ・・をしている。














一部の人の間で流れている真実。



















俺は、あえて言わなかったんだ。




















…あなたと彰人先輩が上手くいくなんて考えたくもなくて。











最低だよな。


















でもさ、恋愛ってそういうもんだろ?



















相手の噂を利用したり、















自分にとって都合よく事を運びたくなってしまう。





















俺は、まさにその典型だ。



















だから、嫌われたって仕方ない。




















ならいっそ、ここで言ってしまおうじゃないか。



















"一縷の望みに賭けて"

















悠生
俺はずっと、あなたのことが好きだった
今も好きだ
真霜あなた
え…?
悠生
彰人先輩のことが好きなのも知ってる
悠生
だからさ…
















少しは俺のことも見てよ…



















そんな本音は押し殺して


























今1番、言わなきゃいけねぇんだよ。




















"この言葉" を。




















悠生
俺が、あなたの恋を実らせる
真霜あなた
っ、そんなの無理に決まって…!
悠生
無理じゃねぇよ!!
真霜あなた














悠生
やってみなきゃ分かんねぇだろ!!
悠生
彰人先輩に彼女がいるからなんだ?
悠生
あなたの気持ちはその程度なのかよ!!
悠生
お前は…あなたは、誰にも負けないくらい彰人先輩が好きなんだろ!?
悠生
だったら簡単に諦めんじゃねぇよ!!
悠生
俺の知ってる"真霜あなた"はそんな奴じゃねぇんだよ!!
悠生
なんのために決意表明したんだ?
悠生
お前は…それでいいのか考えてみろよ!!











あの時、俺が抱きしめた理由は…


















"好きだから"という理由じゃなくて。













いや、完全に否定をしてしまうと嘘になるけど。

























あなたが今にも泣きそうな顔をしていたからだって。



















気づけよ、バカ。















第1章 𝑒𝑛𝑑


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