タン、と軽快なタイピング音を響かせた後、くた、と机に項垂れるないこ。
そんなないこに紅茶とお菓子を差し出すこさめとしの。
思わずわしゃわしゃとこさめとしのの頭を撫でるないこ。
驚くしのと、そう言いながらも楽しそうなこさめに、自然とないこも笑顔が浮かぶ。
ニッコニコの笑顔でそう答えるこさめに、ないこは驚きのあまり口に含んでいた紅茶を逆に飲み込む。
むに〜、とこさめの頬を摘むないこ。
全く…と紅茶をもう一口飲むないこの服の裾を、控えめにしのが掴む。
その言葉で全てを理解したないこ。紅茶が口に入っていないにも関わらず、ないこの喉がゴクリと動く。
ないこはこさめの頭を撫で、しのの肩を引き寄せる。
こさめ、しの、ないこのやり取りを見ながらそんな感想をこぼすれむと-hotoke-。
ぎゅ、とれむを後ろから抱き締めるIfと、すり、と-hotoke-の首筋をなぞるりうら。
語尾にハートマークが付きそうなほどウキウキな声でれむに言葉を返すIf。
りうらの発言に顔を反らしながら答える-hotoke-。
可愛いとすら感じられる笑顔のりうらに詰め寄られ、-hotoke-は断る言葉を見つけられなくなっていく。
Ifの厭らしい手つきにれむの息が上がっていく。
-hotoke-とれむは目を合わせて感想を呟いた後、今度はお互いの今日の恋人に目線を送った。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。