レイジside
あの後ナルトを宥め出発した。
すると春野さんがタズナさんに話しかけた。
僕がそれを言うと、カカシが付け足すように皆に里や五影について説明をし出した。
2人の心の声がダダ漏れw
笑うのを頑張って耐えるが無理だった。
笑いながら言う僕の頭をカカシが撫でる。
普通のCランクの任務ならね…
それからしばらく歩いているとありえない物があった。
確か昨日は晴れてたはず。何で水たまりがここにあるのかなぁ?……変化が下手くそな忍びもいるもんだね。
その時ふとカカシと目が合う。すると、頷かれる。気付かないふりとしろと言うことだろう。
しかし、少し歩いた所で棘のようなものが沢山ついた鎖がカカシに巻き付く。
巻き付く一瞬のうちに目配せで「出来るだけ手を出すな。」と言われた。はいはい、分かりましたよ。
僕は頷いた。
……カカシってあんなに演技下手だっけ?
鎖を全体に巻かれたカカシが木っ端微塵に引き裂かれる。
多分次に狙われるのはナルトか春野さんかだろう。
すると、ナルトの背後に回った忍びたちが新たな鎖をナルトに向けて伸ばし始めていた。
カカシには「出来るだけ手を出すな」と言われたけど狙われている本人はガチで気づいてないときた。これは助けるしかないよね。
僕はナルトの元に移動して壁を作る。
ナルトたちの周り1周を土の壁で塞いだ。理由の1つは邪魔にならないようにだ。今、外にいるのは僕だけになる。これで気兼ねなく戦える。
相手は頭に血が上ったのか、何も考えずに鎖を放つ。怒りに身を任せた単純な攻撃。これほど避けやすいものはない。
僕は血で盾を作り、鎖の攻撃を防ぐ。
電気が流れた網で敵を拘束する。敵は少し火傷したみたいだ。火傷の痛みで敵は気絶する。そして土流壁を解く。
そして小声で「ナルトのことありがとね。」と言われた。
それを聞くと満足そうに頭を撫でてきた。カカシの傍を離れ、気絶した敵の近づく。額当ては霧隠れのものだった。
そう言えばナルトが怪我をしてたのを思い出し、多分毒を塗ってただろうと思い手当をする為にナルトに近づくとカカシも傍にいた。
ナルトはおずおずと手を出す。やっぱり毒が塗られていたらしい。僕はナルトの手に口を近づける。
大人しくなったナルトの手の傷口に口をつけ血をすい、吐き出すのを何回か繰り返す。血を操ったら良い話なんだけ、血を相手に送り込んで下手したら死ぬかもしれないし。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。