ポタポタとエリザベスは涙を零し始めた。
優しく頭を撫でてあげる。
後に話を聞くとエリザベスがマーリンにかけられていたゼルドリスの呪いを解いたらしい。
そこで色々あった、と。
あの違和感の正体はゼルドリスのものだっだのか。
なににしろエリザベスの中で何か変化があったのは確かなはず。
それから数日後。
私達はリオネス王国を離れ目的地へと出発した。
目標はキャメロットの解放と人質救出。
だがキャメロットは次元のひずみによって侵入が出来なくなっている。
ぼーっと彼らの話を聞く。
あまり頭に入ってこず、私はエレインの部屋でくつろぐことにした。
一口でクッキーをほおりこむ。
美味い。
コクっとエリザベスは小さく頷いた。
ゼルドリスから聞いた話らしい。
余計なこと言いやがって。
エレインは察しがいい。
無心な状態でいなければ。
また1つクッキーを口にほおりこむ。
私の方に体を向けてぐわっと開けられた目でこちらを見てきた。
思わず顔をしかめる。
何らかの術だろうか。
可能と言えば可能か、、。
紅茶を飲み干して立ち上がる。
私はエリザベスの目を見てこう言う。
本当に少し、だった。
下唇を強く噛み締める。
女神族の瞳だ。
メリオダスはエリザベスの手を握りしめて言った。
彼の背中からは苦しそうな気持ちが伝わってくる。
そう言ってメリオダスは話し始めた。
その声はとても悲しそうで、苦しそうで、、。
耳を塞ぎたくなるような声だった。
彼の話が終わる頃には皆顔を歪ませていた。
私も同様に。
外に出て柵に寄りかかる。
風が気持ちい。
彼とちゃんと話すのはこれが初めてだ。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。