第14話

第13話 最凶のヴィランと白い町の少年5
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2024/03/01 16:50
   正直俺に教えられることなんてあまりない。強いて言えば戦い方とかか?いや、そもそも俺の戦い方は個性をメインとした物や我流が多いからな。剣術なら剣術を使うやつに教わった方がいいだろう。下手に教えて変なクセでもついたらよくねェからな。
となるといよいよ教えられる物がねェな。まあ、アイツは他の奴に丸投げでもいいと言っていたし...そうするか。

という訳で俺は他の幹部+ドフラミンゴに丸投げした。グラディウスが砲術、ラオGが体術、ディアマンテが剣術、ドフラミンゴが戦術をローに教えている。
正直このままドフラミンゴ達に見てもらうでもアリなんだが...やるなら徹底的にだ。何か出来ることはないかと、とりあえず片っ端から本を読み漁った。そして気づいたのだ。
この時代...勉強水準低くね。
まあ、殆どが海に囲まれ基本的な移動手段は船というこの世界で詳しい情報を広めるのは難しいだろう。ならば、これは必然的なんだろうな。
そうと分かればやることは早い。俺は早速準備を始めた。
ロー
ロー
.....終わったぞ
   ローの声に読んでいた本から顔を上げた。そして、ローから冊子を受け取り1つ1つ確認していく。
あなた
全問正解。よくやった
帽子の上からローの頭を撫でてやると嬉しそうに顔を綻ばせた。...猫みてェだな。
俺は何故かローに懐かれていた。普段から俺の後ろについて回り、勉強がない日でも離れようとしない。それは別にいいんだが、この勢いで行くとスラムにまで着いてきそうだな。
そもそもこんなに懐かれるようなことをした覚えも無い。一体なんなんだ。
ロー
ロー
!.....次は何をするんだ?
あなた
そうだな.....
   ちなみに今教えているのは現代で使われている計算方法やちょっとした医療技術だ。とは言ってもこの時代にまだ存在しない技術の教材なんて存在しないので俺が1から作った。案外覚えてるもんだな。
普段ならこんなことしないのだが、ローは容量が良く、教えたことをどんどん吸収していくので面白い。
ロー
ロー
.....?
あなた
ここはこの公式だ
ロー
ロー
!あぁ
ドフラミンゴ
ドフラミンゴ
ユエ、少しいいか?
   いつの間にか扉の所にはドフラミンゴが立っており、俺を呼んでいた。
あなた
あぁ。ロー、わかんねぇとこ飛ばして進めとけ
   机に向かうローにそう声を掛け、部屋を出る。
ドフラミンゴ
ドフラミンゴ
フッフッフ、随分と教育熱心じゃねぇか
あなた
そうだろ?俺がここまでしてるんだ。まぁ、出来上がりを楽しみに待っておけ
   俺の言葉にフッフッフと独特な笑い声を上げるドフラミンゴ。
ドフラミンゴ
ドフラミンゴ
.....少し内容を見たが、どれも見た事ねぇ数式を使っていたな
あなた
あー、おれの故郷の勉強方法だ
ドフラミンゴ
ドフラミンゴ
ほう、興味深いな
あなた
...言っとくがお前に教えてる暇はねぇからな?
ドフラミンゴ
ドフラミンゴ
フッフッフ、ひでェじゃねぇか
思ってもねェだろ
あなた
いいからさっさとしろ。何の用だ
ドフラミンゴ
ドフラミンゴ
これから会議がある。お前も出ろ
あなた
...分かった


ドフラミンゴ
ドフラミンゴ
南東、リバースマウンテンへ向け拠点を移しつつ、取引を拡大していく
   皆が会議を真剣な様子で聞いている。ただ、隣のコラソンはベビー5の出した紅茶が熱すぎてすっ転んでいるが。
やめろ紅茶がかかるだろ。

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