第20話

第18話 最凶のヴィランと白蝋
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2024/03/02 02:00
【白ひげ海賊団二番隊隊長、火拳のエースの公開処刑!!】

新聞の見出しにはデカデカとそう書かれていた。

いくら天下の白ひげ海賊団の隊長格だとしても公開処刑はやり過ぎだろう。となれば海軍側には何か別の思惑があるはずだ。そもそもこんな事をすれば白ひげ海賊団との全面戦争は避けられない。
一体何を企んでやがる。そう欺瞞を抱きながら俺はドフラミンゴの付き添いとして七武海の緊急招集に向かった。


そして緊急会議という名の作戦会議中、俺は特にすることも無いので海軍本部近くの街をフラフラしていた。住民達は既に避難を終えたのか、見回りをしている海兵チラホラ見かけるだけでもぬけの殻になった街に潮風が吹き抜ける。
と、背後から自分のモノではない足音が聞こえた。
スモーカー
あ?んで海賊がここにいやがる
あなた
はじめまして...かな。スモーカー大佐
   背後から聞こえた声に挨拶をしてやると、男は更に眉間にシワを寄せ眼光を鋭くさせた。
スモーカー
質問に答えろ、なぜここにテメェがいる
あなた
...七武海の緊急招集で来たんだが、暇になっちまってよ
あなた
それともなんだ?お前が遊んでくれるのか?
   飄々とした様子でそう言い放ち、不敵な笑みを浮かべる。
スモーカー
.....
あなた
.....
   お互いに睨み合い、緊迫した状況に周囲の海兵達は指1本動かせなくなっていた。
しかし、そんな空気を破ったのは1人の女だった。
たしぎ
スモーカーさ〜ん!やっと見つけ...!
スモーカー
来んじゃねぇ!たしぎ!!
あなた
> 挿入されたアイテム
   スモーカーを探していたのだろう、たしぎと呼ばれた女が息を上げながらこちらへ走ってきていた。
たしぎ
え?なんでで......海賊...!!
   スモーカーと対峙している俺に気づいた女はこちらへ向けて刀を構えた。
あなた
おいおい、さっきからなんだ?俺はお前ら海軍に招集されてきただけだ
あなた
つか、そもそもお前らに俺を攻撃する権限なんかねぇんだよ
   七武海制度は王下七武海に所属している奴の部下にも適応される。つまり、仮にもドフラミンゴの部下である俺に、海兵は上から指示でもない限り攻撃をすることはできないのだ。
スモーカー
.....チッ、早く行け
あなた
じゃ、また何処かで会わないことを願うよ
   ヒラリと軽く手を振り、海軍本部の方向へ踵を返す。その背中をスモーカーとたしぎはしばらく見つめていた。
スモーカー
..........
たしぎ
.......何なんですか、あいつ
スモーカー
.....黒炎使いのユエ、ドフラミンゴの部下だ
スモーカー
いいかたしぎ。絶対にあいつには関わるな
たしぎ
な、何故...ですか?
スモーカー
アイツからいい噂は一つ聞いたことがねェ.....
スモーカー
実際、アイツの手によって島一つが焼き払われた
たしぎ
...!?
スモーカー
島の住民は全員焼死。骨すら残っておらず、かろうじて残っていたから、元はその島の人間だった事が確認された。
たしぎ
そんな...!
スモーカー
あいつには、何があっても関わるな
たしぎ
..........
スモーカー
.....行くぞ
たしぎ
...はい.....











さァ、戦争の始まりだ!

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