□side
カフェでのんびりしたあと温泉に来た
荷物は先に旅館に預けてある
チェックイン中
□「えっ?」
旅館の人「申し訳ございません。お客様がご予約された部屋は一部屋だけとなっております。」
□「そんなーどうしよう」
手違いで一部屋しか予約できてなかった
□「増田くんちょっと言いにくいんだけど、手違いで一部屋しかとれてなくて」
▽「あっそうですか、僕どこか別の場所に泊まりますね」
□「そんなことできないよ、俺が違うところに泊まるから増田くんが……」
▽「いえ、先輩にそんなことさせられません」
□「でも、今は恋人でしょ?先輩、後輩関係ないよ」
▽「小山先輩は僕の大切な人なのでここでゆっくり休んでください」
□「そうくるか……」
▽「一緒にどうですか?」
□「わかった」
2人で1つの部屋を使うのことにした
中へはいると仕切るものがなかった
□「どうしよう、しきるものないね」
▽「やっぱり俺が……」
□「もうそれはなし」
▽「でも先輩俺の事……」
□「ん?」
▽「いや、なんでもないです」
□「そっか」
▽side
しきるつもりだったんだ
てっきり一緒に寝れるって思ってた
先輩は俺のこと本当に好きなのかな
最近不安になってきた
一緒に帰るときだって先輩の教室行ったときは忘れてたみたいだし、帰り手繋ぐこともなかった
連絡先も俺から聞いたし今日のデートも誘ったのは俺だった
ほんとに好きなのかな……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!