私は起きて部屋を出ると
「おっ、霧崎のマネージャーの神崎か」
「木吉さん。こんにちは」
私は貼り付けた笑みをした。
「その後の体調は大丈夫か?」
ん?なんで知ってんだろ。
花宮が木吉に話す…ってことはないと思うし…
んー?
なんでーだ?
「リコが慌ててたからな」
「あ、それは…ありがとうございました。」
そっか。慌ててたんだ。
この世界の人たちって暖かい人たちばかり。
ほんとに私にはもったいないな。
「それでは…」
と行こうとすると、手を掴まれた。
「なんで霧崎に行ったんだ?」
すんごい真面目な顔ね。
「進学校だから…ですけど。まさかマネージャーに選ばれるとは思ってませんでした。けど、彼らは優しいし暖かい、そんな人たちです」
「そうか…」
そういうとニカっと笑って何処かへ行った。
もうお昼…か。
結構寝てたんだ…私。
食堂に向かうとみんなが私の周りに集まって心配してくれた。
「みんな…花宮。ありがとね」
私はそう言って花宮に抱きついた。
「ちょっ、バァカ!」
「バカでいいもーん!」
「千春ちゃん大胆〜w」
「ふがっ……zz」
「焦ってる花宮かわいいな」
「古橋何言ってんだ?」
そうして私たちは最終日を迎えた。
まさか最終日で
彼らと別れなくてはならないなんて
きっとこの時の私は…思ってなかっただろう。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。