花子「えっドーナツくれんの!?俺に!?マジでえ!?」
「やったー!!」と喜ぶ花子を見て、あなたも嬉しそうに笑った。
『そんなに嬉しい?
本当にドーナツ好きなんだね』
花子「うんスキー
何よりあなたの手作りだし…
それに…今日はあなたもフツーだしネ」
『普通?』
花子「最近あなたもヤシロもなんかヘンだったでしょ」
『あ…それは…』
あなたは、花子の前に座る。
『花子くんは幽霊でもう死んじゃってて…他にも色々普通の人とは違ってる。
そういうの…今更だけど私なりにちゃんと考えみて…それで思ったんだけど…』
『花子くんって…
正直ちょっと面倒くさいなって』
花子「ごふぅっ」
否定はしないケド…と床に這いつくばる花子
『…でも、いいんだ
私がどうしたいかで決めるから。』
『どんなに面倒くさくても…私、花子くんが好き!
だからこれからも一緒にいる!』
小恥ずかしそうに言うあなたと
頬を赤く染めて驚く花子。
花子「…ッぇ、好きって…」
『寧々ちゃんも光くんも、きっと同じ様に思ってるから!』
花子「アッ…そっち……」
少しガッカリしている花子を見て
頭にハテナを浮かべるあなた。
『まぁ気を取り直して!
変な態度取っててごめんね、お詫びに…って訳ではないけど、一緒に食べよう!』
ドーナツの入った袋のリボンを引っ張るあなた
花子「……ホントにいーの?」
『何が?』
花子「だって俺…本当は…ヤシロの事を…」
『寧々ちゃんの事が……?____わっ、!?』
突如袋の中から何かが飛び出し、その場には突風が吹き荒れた。
そして花子はあなたを守るように前に立つ。
花子「!」
そして二人が目にした物は
『黒い…鶴……?これって…あの時の…』
花子「危ない!!」
その浮いている黒い鶴は再び花子とあなたに向かって
突風を起こした。
花子は守るようにあなたを包み込んだ。
花子「…なんの怪異だか知らないけど
大事な話してたんだから、邪魔しないでよ、ねっ!」
花子は包丁を取り出し、鶴を切りつけた。
鶴はぱさ…と散り、終わったかのように思われたが…
「くっ、くふふ…」
「あはははは!!!!」
鶴がメラメラと燃え始め、その炎の中からは、
何者かの声が聞こえた。
「みーつけた」
そんな声が聞こえた瞬間、花子は汗を垂らした
「うっわ、その包丁なっつかしぃー!」
「フーン…あなたの事は守るんだ?」
炎は霧のように晴れ、その中に人の姿が見える
「俺の事は殺したくせに。
久しぶり、俺のこと…覚えてるよね?」
「あまね」













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。