何も知らないヒョンは俺の部屋のベッドに腰かける。
無防備だなぁ。
俺以外にもこんな姿を見せてるんだ…
ヒョンを押し倒してヒョンの上に誇る。
激しく口づける。
ヒョンは苦しそうに俺の肩を強く押す。
けど俺は離れない。
ヒョンだって筋肉はよくついてるけど、俺だってヒョンを守れるくらいには強くなったんだ。
ヒョンのために頑張ったんだよ。
俺はこんなにヒョンのために頑張ってるのに…
俺はヒョンの恋人のはずなのに、、
自分では気付かなかったけど、
ヒョンは目を真ん丸にしてその後、悲しそうな顔で俺の頬に触れる。
そして気付いたんだ、今自分が泣いていることに。
ヒョンは俺を優しく抱き締めてくれた。
久しぶりの温もりでさらに涙が溢れた。
俺が欲しかった、俺だけのジェヒョニヒョン。
ヒョンは今から俺に襲われるんだから。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。