其処に足を踏み入れれば、冷たい風と感じました。外に居た熱気よりも 、建物内の冷気が身体を流れていって 、私の身体を冷やす。
そう 、此処は … 。
そう大声で言うと 、周りの人達の殆どが此方を見ました。 … 大声は迷惑だったかもしれません。
つい 、テンションが上がってしまいました。反省しなければ … 。
そして 、苦笑の声と共に 、私が走って入ったが為に遅れて入る事になった 、友達の姿が有りました。
真夏日だと言うのに 、暑そうな服装をしている哀楽さん。 … 流石にマフラーは外していますが 、ハイネックで首を隠したり 、アームカバーなどをしています。
… やっぱり 、日焼けがそんなにしたくないみたいでした。
冷静に今の状況を考える言動とは裏腹に 、頬は汗を伝っている蛍さん。
哀楽さんとは対照に 、ラフな格好をしているみたいでした。
プールの中は冷房が効いていて 、少し寒いと感じるのか。晶さんは薄い上着を着ているみたいでした。
室内でも 、本は相変わらず持ち歩いていて 、重く無いかと聞いた所「 いつでも本は読みたいから 」と彼は答えていました。
つまり 、はぐらかすという事は重いという事なのでしょう。
この中で 、一番疲れているのが冬斗さんでした。息も荒く 、手を膝の上に乗せていました。近くにベンチがあると伝えると 、遅い足取りで座り 、ようやく一息ついたみたいです。
… 思ったよりも 、皆さんは疲れていたみたいです。自身の体力の差を感じた瞬間 … やっぱり 、少し不安になりました。
それは 、私が今日此処に行く理由にもなったのですから。
そう聞くと 、皆さんは首を傾げて考え始めました。 … こんなに考えるとは思ってはいませんでしたけどね。軽く言って 、その後に答えを出すつもりだったからです。
そのくらい 、私の発言を真剣に受け止めている … という事なんでしょう。
そして 、律儀に手を挙げて発言したのが蛍さんでした。「 少し良いかな 」と言うと 、彼女は考える仕草の後 、自信げに答えました。
人差し指をピンと伸ばして 、蛍さんは言葉を発していました。
その答えは … 合っていたんです。
驚きと 、当ててもらえた喜びでまた大きな声を出してしまいました。幸い 、周りには人は居なかったので … 其処は良かったと言えるんでしょうか。
前に初めて涼夏さんと水族館に行った時は … はしゃいでばかりでしたから。
迷惑にはなっていないと … 信じたいのですが 、迷惑だと自覚はあります。
そう言うと 、哀楽さんが「 あははっ 」と笑い … 。運動する事になったのです。
私達の他にも 、水位が浅い所で話している人が多数で 、私以外の皆さんは浅い所に居ました。
春宮さんはゆっくりと泳いでいて 、他の三人はと言うと … 。
プールサイドで本を読む晶さんと 、運動不足のせいか足がつっている冬斗さん。
… 晶さんは冬斗さんの言葉を聞いて 、本を側に置き 、保護カバーをつけてから向かっていったみたいです。
… その点 、私はと言うと。
そう 、私は泳いだ事が無かったのです。 … 私は陸上特化型なので 、水中の戦闘なんて考えた事も無い 、初耳と言っても良い程でした。 … それに彼処は。と 、今は行けない所に思いを馳せた後。
取り敢えず 、浮き輪は膨らませましたが … 。何をして良いのか分からない私は 、哀楽さんを頼る事にしたのです。
… 視界の先の哀楽さんは 、今はどうやら日焼け止めを塗り直していたみたいです。私に気づくと 、急いで服を整えて 、手を降ってくれました。
プールの事を話すと 、哀楽さんは小さく「 えっ 」と言いました。 … 私が泳げない事が 、意外に思えたんでしょうか。
それはそうだ 、と自分でツッコミを入れます。 … 実際 、運動は何でも出来ると自負していたのですから。
さっき考えた私の考えが当たっていて 、やっぱり意外に思っていたのか 、と驚きます。
人には少なからず出来ない物も有りますし 、てっきりそうなのかと思ってたんですけどね … 。
学生用の寮の帰路を 、私は歩いていました。涼夏サンに教えてもらった“ スマホ ”の通知音が鳴ったのを 、私は確認しました。
そして 、チャットアプリが開いたのです。
… 誕生日 、バースデー。私にとっては 、触れた事の無い文化でした。
毎日 、門を守るばかりの生活。昔は 、それが普通だと思っていた … 。
こんなに 、胸が温まる物だったなんて 、知らなかったのですから。

誕生日おめでとう門羯羅クン!未来ヶ丘学園の名に恥じない 、未来溢れる才能を持った生徒の為に
特別なイラストを用意致しました!

無知は罪って 、良く言われるよね。 … 何かを知ってるようで 、何も知らないキミは … とんだ詐欺師なんじゃないかな?もう 、困っちゃうよね!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
三連続バースデー更新です。
これで7月地獄バースデー期間は終わりです。
やったねりいらちゃん!
プールに行くフィジカル最強 + 運動不足です。
これで浮遊論破誕生日は一息と思いきや 、
9月がまだ待ち受けています。
やァ … 。
学業の都合で出来ないかもです。
善処はします。
門羯羅ちゃん 、過去一時間かかりました。
(1h37m)
表情差分はあまり変わらない筈なのに 、不思議ですね。
理由は髪と服です。
次回更新は二幕を予定しています。
ラブシネマが思ったよりも難航していて … 。
一幕シロの理想って何やねん状況です。
一幕クロも。
ではまた次回会いましょう。
門羯羅ちゃんハッピーバースデー!!!!!!!!!!





























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!