夕刻 、烏も鳴いている帰り道。ピコンと通知音が鳴った。その音の音源は分かりきってきて 、尚鳴り続けていた。 … お節介 、その一言に尽きないのは … 彼彼女達が 、奇妙で愉快で 、世間一般の常識からかけ離れている〝 超高校級 〟と呼ばれる政府特任の学校の生徒だからだろうか。
仕様が無い 、通知を確認してやるか。そんな上から目線の軽い気持ちで電源をつけると 、誤タップで何かとアプリが立ち上がった。
…
どうやら 、クラスラインの動画らしい。
… 数分有る動画は 、画面に存在を主張しているフォントで 、何の内容かはすぐに分かった。
丁度良い暇潰しと思い 、近くのベンチに座りイヤホンを差す。再生ボタンを押せば 、少しの待ち時間が終わり 、画面が変わっていった … 。
突然イヤホンに流れ込む爆音に 、瞬時に消音ボタンを押す。予想はしていたが 、これはやられたな。
… 音量ボタンを最小にして 、再度見て見る事にした。
門羯羅が画面に近づいていた証拠に 、門羯羅が少し遠ざかると背景が表示された。画質も粗くなく 、光の影も自然。合成では無いと容易に分かった。
Happy birthday と個々の文字が壁に貼り付けられ 、他には折り紙で作った輪っかが貼り巡らされていた。
数秒後に 、冴月が出てきたみたいだった。何やらアタシの硝子のハートが割れそうな発言だったが 、聞き流す事にした。 … 今日のアタシは 、バースデーガール 、バースデーボーイだからだ。
その言葉の後 、冴月は控えめに咳払いをした。その後 、刑事の目線は画面 … カメラ目線に変わり 、隣に門羯羅も居た。
… アタシの推測は 、どうやら当たっていたみたいだった。誕生日の 、クラスメイトに対してのメッセージ。
部屋の隅に有る時刻〝 2025 / 7 / 19 〟と表示された電子時計を見る。全員のスケジュールが合わない 、そして単純にアタシが学校をサボっている。だから何処でも見れるビデオメッセージにしたのだ。
… 嗚呼 、アレか。朝起きて暇だったから 、丁度良い暇潰しになったんだった。反応も見せなかったから 、退屈で忘れていた。
そんなに覚えてたんだったら 、もう少し過激な物でも良かったな。 … 鍵穴にボンドを詰めて 、部屋から出られないようにしたり。
夢物語を語る様になったな 、と嫌味たらしく心の中で呟いたつもりだった。少し小さな声で 、そう言った。
絶対に不可能だ。そんな事なんて。分かり合う事なんて出来ないんだ。
画面の端に映る紫が映ったかと思えば 、画面に映るのは門羯羅のみになった。冴月は何処かへ行った様で 、此方から聞こえる情報は少なかった。
手振り身振りが大きく 、手が少し画面に当たったみたいだった。カタンと音は立てたが 、倒れるまでは行かなかったようだ。
慌てた様子は見せたものの 、もう少し慌てると思った故以外だった。
それを言うなら 、万年だ … なんて 、あの刑事は言うのだろう。ブレーキ役兼 、教育係はその場には居なかった。
… 日本生まれ 、何処か育ち。俺の情報網を持ってしても 、特定には至る事が出来なかった謎の場所。平和を知らない門番は 、今の日本はさぞ退屈なのだろう。
… カンペは言うもんじゃねぇだろ。なんて 、ツッコミをしてみたりもする。常識を知らず 、かけ離れてると言うのであれば〝 超高校級 〟としては普通なんだろう。
似た者同士。 … 平和とは程遠い生活をしてきた門番と 、自ら平和の道を捨てたアタシ。
人殺しって点では 、似てるのかもしれない。
だが … 性根が違う。
誕生日おめでとうございます!!
その音声が切れると共に 、イヤホンをゴミ箱へと捨てた。

誕生日おめでとう斑鳩クン!
未来ヶ丘学園の名に恥じない 、未来溢れる才能を持って生徒に 、特別なイラストを用意致しました!

水と油 … ねぇ。水と油だって 、一緒の物は有るじゃない!キミはさ 、もう遅いんじゃないの?
ほら 、キミは水だよ。そう 、自覚してるんでしょ。
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なんとか間に合いました 、泉です。
誕生日ウィークも 、なんとか終わりを迎えそうです。
斑鳩くんおめでとう。
門羯羅ちゃんの誕生日が7.28ですので
そちらも是非祝って下さいね。
余談なのですが 、九月のメンバーが祝えないかもしれません。
今は何とも言えないのですが 、一応。
作者にとって重要な時期ですので 、スマホを触っている場合では無くなります。
何で : テスト
なんでこんなに被っているんだとちゃぶ台をひっくり返したくもなりますが 、幸運に乾杯しましょう。
次回はバースデーを予定しています。
お楽しみに。




















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!