第29話

無題 : Happy birthday !! 7.20
180
2025/07/19 15:00 更新









 ピピピ 、ピピピピピ─────
 僕は 、ベッドの上にある目覚ましを時間がかかりながらも止めました。

 うるさいなぁ … そう思い 、二度寝の準備をします。そう 、ぬいぐるみに顔を埋め 、布団を頭から被るのです。
 そうすれば 、たちまち眠気が僕を迎えに来てくれます。


 あぁ 、日曜日の二度寝 … 最高。休日 、もうなにもしたくない … 。うとうと 、そんなオノマトペが似合うこの最高の時刻に 、場に不似合いな音が僕の部屋に響き渡ったのです。

 ドンドンドン 、ドン。
 僕の住んでいる扉を破る勢いで拳を打ち付け 、インターホンを連打して起きろと催促する存在。

  … 布団を被り 、音が去る事を待ちます。
 だって 、僕はもう決めたのですから。今週はダラダラする!と。



 そうして 、数分の攻防が続いて 、どうなったかというと … 。











_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
  うぅ … まだ眠いぃ … ふわぁ  
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
  おいおい 、
  立って寝るんじゃあねぇぞ 〜   

 椅子に座って船を漕ぎそうになる僕と 、割烹着を着て朝食を準備する犬吠崎さんの構図が出来上がりました。

  … 今時はエプロンだと僕は思いましたが 、云うのは野暮というものでしょう。僕だって 、空気を読むことくらいは出来ます。
…… 御巫さんが少し嬉しそうにしていて 、たとえそれがプレゼントを貰っていたとしても 、僕は様子が変という事は有るんです。
 決して … 表情が作られたものになったとしても。
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
  ったく 、もう朝七時だ  
  時告鳥はとっくに鳴いてるからな  

  … 犬吠崎さんは 、少し … かなり朝型です。朝からランニングをして 、近所の銭湯で知らないお爺さんと仲良くなる位。
 そんな犬吠崎が僕の家に居るのは 、ちょっとした理由は有りません。

 ただの 、お節介なのですから。
 けど僕はそれを 、嬉しく思っているのです。 … 犬吠崎さんには 、言いませんけど。
_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
  まだ七時 …   
  時告鳥 …… ってなんですか?  
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
  なぁに 、鶏の別名だ  
  そんなんじゃ大きくなれねぇぞ  

  … たとえ一言多くても 、僕は何も言いません。何か言った所で 、反論は論破され 、言いくるめされるのですから。
 それに 、器が大きいときっと 、身長も大きくなる筈です。
 学校の先輩たちも皆 、背が高かったですし … 。
 そして 、まだ僕は 、きっと。
_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
  成長期ですから!!  
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
   … へぇ  


 そう 、僕は人よりかけっこは遅いですし 、成長期も遅れてやってくるに違いありません。

 別に 、チビなんかじゃありませんし 、小学生でも無いのです。 … 小学生に間違われて 、お巡りさんに尋問されても 、泣きそうになっても。


 考えていたら 、お腹の辺りがムズムズしてくるんです。そう 、深く考えたら駄目。
  … 目の前に有る 、僕の今日の朝食を見ます。

 炊飯器からよそったばかりのお米。つやつやと一粒一粒と立っていて 、甘い香りさえしてきます。お味噌汁は湯気が立ち昇っていて 、わかめがぷかぷかと浮いています。



 つまり 、すごく美味しそう。という事なのです。
 まだ上手に動かない脳を必死に動かして 、食べるという意識を心の中に留めます。

 そして 、手で茶碗を持ち 、味噌汁を一口すすります。



 少し熱い味噌汁は 、口で ふう と冷ますとちょうどいい温度でした。口にいれると広がるのは … 鰹節と煮干しでしょうか 、そんな風味の出汁が塩味を出していて 、味噌の味が全てを上手くまとめていました。

 
_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
   … ふう 、美味しいです  

 体の端もぽかぽかと熱を帯びて暖まっていて 、冷房をつけようかと悩む程でした。

 美味しいとその言葉を口にすると 、何度も言われている言葉を待ち望んでいたように彼は微笑んで 、言葉を発したのです。
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
  お 〜 、そりゃあ良かったな  
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
  今日の出汁分かるか?  
_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
  ふふん 、それくらい僕は分かりますよ!  
  鰹節と煮干しですよね?  

 勿論 、僕は〝 超高校級のソムリエ 〟ですから 、難なく当てることが出来るんです。僕の特技は 、食べ物の匂いを嗅いだだけで食べ物を当てること 、なので。

 その自信は当たり 、犬吠崎さんは当たりと笑っていました。
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
  あ … そうだ天魅坊  


  … 羽織の袖から何かを探している様で 、がさこそと音を立てていました。
 前はお弁当箱が入っていましたし … 青い狸みたいだと思ったのはよく覚えています。犬吠崎は何方かと言うと黒と赤ですけど … 。

 あったあった 、と犬吠崎さんが取り出すと 、それはプラスチックに包まれた箱でした。透明な箱からは様子を見る事が容易く 、入っていたのは … 。
_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
  け 、ケーキ!!  


 そして 、番号がついたロウソクもついていました。 … 犬吠崎が祝ってくれる事は分かっていましたが 、ロウソクもついてくるとは思いませんでした。

 犬吠崎がくすりと笑うと 、ケーキを皿に取り出してロウソクを指してくれました。
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
  誕生日おめでとさん 、天魅坊  
_犬吠崎@イヌボウサキ_ _語@カタリ_
犬吠崎イヌボウサキ カタリ
  また一つ年取ったって言うのに  
  小ささは変わらねぇなぁ  



  …… 犬吠崎さんはいつも余計な一言を言います。
_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
   … 僕はお兄さんになりましたからね  
  別に背丈が羨ましいとかではなく …   
_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
  別に怒ってないですから !!   


 僕が声を荒げて 、ケーキを一口で頬張っても 、どんなに嬉しくなったとしても。
 彼の背丈イジリの話になると 、僕の機嫌は破裂した風船のように萎んでいくのです。


_天魅@アマミ_ _莉緒@リオ_
天魅アマミ 莉緒リオ
  あ 、苺美味しい …   

































 誕生日おめでとう天魅クン!
 未来ヶ丘学園の名に恥じない 、未来溢れる才能を持ったキミに 、特別なイラストを用意致しました!



















 裏切られた気分はどう?
 信じてた人はもう居ない。人殺しと人殺し未満。
  … ウピピ 、愉快で堪らないよ!
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 ハッピーバースデー!!!!!!!!!!!
 無事間に合いました。良かったです。
 (代わりに登場人物が二人だけですが … 。)

 次は斑鳩くん 、3日後です(死亡)
 7.23ですよ。


 現在バースデーに追われています。
 本編はラブシネマ執筆中です ✍🏻

 BL要素を含む可能性が有ることだけ伝えておきます。
 愛の形は人それぞれですからね。

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