いっ、み、ミツ…!?
ガブッ
え…、
がぁ゛ッ!!
その時、無数の人?がミツにかぶりつく…、
ミツ!!
ミツの体は全方向に裂かれ、体はボロボロ。
肉を食いちぎる音が響く。
はぁ…はぁ…、恵比寿っ!!
早くいけ!!
や…いやだっ!!
いやだじゃねぇ!!
てめぇまで死んじまったら…っ!!
でも…僕もミツに死んでほしくない!!
…っ
(あぁもう!!どうすれば…、)
恵比寿…、お願いだ…。
逃げてくれ…っ、
なら、僕からもお願い!!
一緒に…、ここから逃げようよ…っ!
!!
ガブッブシャッ
あ゛ぁ゛ぁぁっっ!!!!
ミツ!!
だめだ…、ミツを助けないと…!!
僕にも包丁がある…、これで何とかっ!!
……えび…っす…、
ミツ!
…僕…怖いよぉ……っ
!!
……ミツ…っ
その時、
グチャッ
!!
!?
ミツ!?大丈夫!?
福禄寿が、ミツに張り付いているそいつを全員殺した。
ふ…、ふくろく…じゅ…っ
福禄寿!!ミツが!!
っ!!
福禄寿はミツを抱きかかえる。
酷い傷…。ミツ、生きてる?
はぁ…、はぁ…何とか…。
いつ死んでもおかしくない傷だよ!?
は…、はは…。このぐらいは_____
その瞬間、
!?
!!
…っ!
うぁ゛ぁ…、
前から大量にいるあいつらが向かってきた。
はっ挟み撃ち!?
…チッ…どうすれば…っ!!
(…後ろからも前からも来ている…、)
(今の僕は一人で走れない…ってか体が動かない…っ)
(クソ…!!なんでいてぇんだよ体がいてぇんだよ!!)
福禄寿、僕もできるだけ戦うから下し……、
……。
…?おい、福禄寿!!
……ねぇ、恵比寿。
…え?
!?
福禄寿は、僕にミツを渡した。
…僕との約束…、覚えてる?
え、約束?
……、
‟もしも僕に何かあったときは、君がミツを守ってあげて。寄り添ってあげて。”
!!
!?
ふ、福禄寿!!待って…、お前まさか!?
……これは、僕の作戦だ。
僕が作った子達だ…。
………。
ミツ…、
……元気でね。
待って!!福禄寿!!やめろ_____
その時、
福禄寿が大量のそいつらのところへ向かった。
……。
僕の誓約者をあんな姿にした…、
お前たちを許さないっ!!
福禄寿は、アイツらを根絶やしにする。
けど、明らかに量が多すぎる…、
み、ミツ!!行くよ!!
待って!!福禄寿が!!
行って!!恵比寿!!
……っ
……ミツっごめんっ!!
僕はミツを抱えて走った。
待って!!止まれ!!お願いだ!!止まってくれ!!
福禄寿がっ福禄寿がまだっ!!
……っ
恵比寿!!聞いてるのか!?このままだと!!
その瞬間、
グチュッ
…ッ!!
無数の奴らに福禄寿が噛まれた。
福禄寿っ!!
や…、やだっ…、やめろ…!!やめてくれっ…!!
福禄寿っっ!!!!
……ごめんっ…ごめんなさいっ!!
僕は後ろを振り向かなかった。
振り向くのが怖かったっ…。
……!!
うぅ゛ぅ……、
目の前にアイツがいた…。
しまった!!
っ!!
死を覚悟した。
その時、
グサッ
がぁ…!!
ソイツの体に、双星鋏が刺さる。
!!
!?
後ろを振り向く。
…は…やくっ…行っ……て…!!
すると、大勢のソイツに群がられて、ボロボロの彼が僕たちに向かってそう言った。
…っ!!
僕はまた前を向いて走った。
福禄寿!!福禄寿!!!!
お願い…っ!!死ぬな…、死なないでっ!!
ふくろく…じゅっ…福禄寿______
_______!!_____!!!!
………、
…ミ…ツ……、
…ぼく…の……は…じめ…ての……、
……たか……ラ……モノ……
……ミツ……ボ…ク……
……ズット…ダイ……スキダ……ヨ………
…ツギハ……ニンゲン…ト……シテ……
ア……オウ……ね……
……あり…が…とう……
……またね…!
福禄寿ぅぅっ!!!!
その時、
福禄寿は、崩れていった。
あ…あぁ…、
あぁぁぁ゛ぁ゛ぁぁ゛ぁぁああああ゛っっっ!!!!!
やだ…っやだぁ゛…っ!!福禄寿ぅ゛!!
死ぬなぁ…死ぬな゛ぁ゛…!!
……福禄寿…っ!!
僕は、彼女を抱きしめて走ることしかできなかった。
……っ!?
…福禄寿…、まさか…っ
…っ!!
……そんな…、
……っ
フクロク…っ
……………。
…………すまん…。
……そうか…、
…役目を果たしたんだな…。
…おやすみなさい、兄弟…。
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