__オークション会場
「魔女様……!」
後ろから小声で声をかけてきたのは……
魔女狩りの人達だった。
「こんなところでどうされたのですか……?」
「はい……。」
「すみません、私達子供を助ける力になれなくて」
魔女狩りの奴らはみんな申し訳なさそうな顔をする。
こいつらは全員善人。
心の底から申し訳ないと思っている。
「な、なら協力しますよ……!」
魔女狩りの人達に礼をいい頭を下げる
「ま、魔女様お顔をおあげ下さい……!」
「ここのオークションは数億単位まで金を出すものが毎回おられます。」
「そして今回も複数人の子供が売られるらしいです。」
「……どうされますか……?もう司会者を消してオークションを終わらせますか?それとも買ってその後に司会者を消してオークションを終わらせますか?」
「わかりました!」
「それではオークションを始めます!」
__??? side
暗くて冷たい牢屋から出される。
辛い、今から売りさばかれて……
……どうして……こいつらはこんなことを簡単に出来るんだ……?
……誰か……助けて欲しい……
俺らを……解放して欲しい……
__ユズハ side
「まずはコチラの子供から!」
酷い状態だった。
殴られた跡が沢山あって、繋がれている鎖はやや強引につけられていて……首から少し出血が見られた。
「さぁて……いくらで売れるかな〜♪」
「……いない?」
周りはザワつく
「あんなやついらねぇよな……」
「それな。」
「あんな奴に金なんて出してられるか」
「おや……いないようですね……?ならこいつは……今から……!」
僕は炎魔法を司会者の服目掛けて唱え燃やす
「……!?」
「お前……!」
「魔女……!?おい、魔女狩り!こいつを殺せ!」
「この魔女様は善人だ!お前ら、周りを抑えこめ!」
魔女狩りの人達は周りを抑え込む。
「……………………」
「!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!