第65話

六十二話目「守るからね」
66
2025/06/30 08:00 更新
クト視点
轟久斗
皆さんまだついていないのです?
マンダレイ
おっ!一番は君かな?!
ピクシーボブ
速いね~!
轟久斗
てっきりお姉さまとお兄さまが一番かと…
??
轟久斗
小さいのです!!可愛いのです!君名前は?
??
マンダレイ
洸太!挨拶して
出水洸太
…出水洸太
轟久斗
洸太君なのです!
轟久斗
小さいときを思い出すのです
轟久斗
なんかもう皆死んじまえって思ってた頃に似てるのです
ピクシーボブ
物騒だね?!
轟久斗
遊ぶのです?鬼ごっこ?かけっこもいいなのです!
出水洸太
しねぇよ
轟久斗
ありゃりゃ…家の中で遊ぶ方が好きなのです?
出水洸太
違う!!
そういってあの子はどっかに行ってしまいました…
轟久斗
えっ…なにかしたのです?
マンダレイ
いやしてないよ、ごめんね洸太も色々あるんだ…って!久斗君?!
マンダレイさんの言葉も聞こえないぐらいに走っていました
仲良くしたい
してみたい
どんな子なのか知りたい
そんな気持ちが沢山だったのです
轟久斗
あ、ここで止まるのですね!
出水洸太
うわっ!ヒーローっ!
轟久斗
ヒーローじゃないのです!
出水洸太
ヒーロー目指してるだろ…
轟久斗
人を助けられるならなんでもいいのです
出水洸太
…でも、今はヒーロー志望だろ
轟久斗
まぁそうなのです!
出水洸太
ヒーロー志望に用はないんだよ!
轟久斗
えぇ~…仲良くしたいのです
出水洸太
なんでそこまでおれに!
轟久斗
なんか小さい頃の僕に似ていたのです!だから仲良くしたいのです!
出水洸太
どうせ違うだろ
轟久斗
いいえ、同類の匂いは感じます!
出水洸太
…気持ち悪…
轟久斗
引かないでなのですぅッ!
轟久斗
…何かを恨んでいる瞳なのです!
轟久斗
けれど恨みきれない葛藤も感じるのです!
轟久斗
この世界で小さいながらにそこまでなるって事は相当なことがあったなのです
出水洸太
…わかるわけねぇだろ
轟久斗
わかるのです!私も昔は世界を恨んでました!
出水洸太
…世界を?
轟久斗
「なんで人が死ぬのか」「自分が生きてるのか」「こんな世界なければいいのに」「誰も助けてはくれない」「目の前で人が死んでいく」「こんな世界ならない方がマシ」「見て見ぬふり、気持ち悪い」「死んだら幸せだろうか」「生きててごめんなさい」「全員殺してしまえば終わるのかな」
轟久斗
なーんて、思って時期がありました
私は、昔裏路地で生きてました
皆、巣に属そうと考える中、私だけは世界に疑問を持ちました
けれど、そんな考えはあの世界には必要なかったのです
いや、むしろ蔑むべき思考でした
小さい私は力がなかったです
だから、よく殴られ、蹴られ、奪われ
何も出来ない自分が恨めしかった、こんな世界が恨めしかった
けれど、何もできなかった
それを救ってくれたのが
ネイビー
大丈夫?貴方
ゲブラー
大丈夫か?
ネイさんと赤い霧様でした
二人は覚えてないと思います
けど、けれど、私は覚えています
貴方の憧れたんです
恨むことはやめました
この世界を貴方の様な者ばかりだったら、どれだけ素晴らしいか
貴方がL社に属したと聞いて私はL社に入ったんです
轟久斗
似てますね、似てますよ、君は
出水洸太

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