声がした方を見ると
そこには
ユンギがいた
すると
ユンギが、私の腕を掴んだ
ユンギはそう言うと、
いきなり歩きだした
久しぶりに会えて
嬉しい
だけど、
ユンギが少し…
少しだけ…
“怖かった”
そう言ってユンギは
手を離した
へ?
予想外の言葉に思考回路が停止する
それと同時に
私の中で
今まで溜まってきたものが
溢れてきた
大声を
出してしまった
“嫌いになった”
その自分の言葉に
涙がでそうになる
あぁ、もう…
なんでこんなこと言っちゃうんだろ
ユンギと会ったら、なんて言おうか
今までずっと考えてきたのに
ギュッ
ユンギが、
私に抱きついてる?
別に喧嘩したわけじゃない
それに、私が悪い部分もある
それでも
いつも、何かあったら
先に謝ってくれる
そういう所は…
昔と全然変わってない
ただ、
ユンギの “幼馴染” という言葉に
少しだけ
いや、すごく…
胸が痛くなる
ユンギのその “好き” は
“幼馴染” として____?
それとも
1人の “女の子” として____?












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!