『木葉くんさ、私に聞きたいことあるでしょ?』
「...ある」
駅に着く寸前
歩くスピードを緩めて隣の木葉くんにそう聞いた
学校から今までの道のりで木葉くんなすごく気まずそうで、まじごめんと何度心の中で謝っただろう
色々考えさせて本当にごめんと今も思ってる
体育館のギャラリーであった青木に事情聴取すれば
「俺の口から内容は言えないけどよくない噂は確かに聞いた」
と返答があって激焦り
後付けで「今日の帰り木葉がそのこと聞いてくると思う」とも言われたからめちゃくちゃ緊張しながら帰ってたんだけど、言い出しにくい雰囲気満載でn回目のごめんなさい
私的には早く弁明したかったから
もうどうにでもなれ
と言う気持ちで声に出した
「場所悪いからあっち行こうぜ」
『うん』
木葉くんなさっきの私の発言に驚きながらも、人が混み合う駅から少し離れた小さか公園に足を運んだ
日陰に覆い被されたベンチに二人仲良く腰を下ろして
平常心を保つために「さぁ地獄の幕開けだ」と一人心の中で言ってみたり
バカみたいなこと思いながらも、相変わらず気まずそうな木葉くんに自分から話を切り出す
『聞きたいことって、相澤と三隅関連のことだよね』
「うん」
過去一気まずそうだけど、ここまできて離さないわけにもいかないし
青木から噂の内容聞き出せたら良かったけどそれができなかったから、申し訳なさ前回の木葉くんへ噂のことを聞く
裏で何をどう言われていようが私はちゃんと弁明できる。だから大丈夫
バックバクの真ん像にそう言い聞かせて、重い口を開く木葉くんの話を聞いた
「俺が聞いたのは
あなたの名字が中学の時相澤三隅と揉めて、二人のこと無視したり持ち物捨てたりして
そのせいであいざが不登校、三角は一回転校したって」
それを聞いた時びっくりして
あなたの名字がそんなことするはずないって
それで直接私に聞きにきてくれたらしい
いいやつすぎるにも程があるぜ木葉秋紀よ
なんて思いながら、木葉くんが話してくれた噂の内容についてはもう怒り爆発案件
リアルになーちに特定と処刑してもらおうかと考えるくらいにはむかついた
が、ここは冷静にならないといけない
本当のことを教えて欲しい。と行ってくる木葉くんに応えない理由はない
ダンベルのように重たい口を動かして
一つ一つ話し出す
『中学時代もめたのは事実だけど、無視していじめたりはしてないよ』
中学時代同じバスケ部で二人とは仲が良かった
けど時間が経つにつれ合わないなって感じるようになって距離ができた
距離がある上代で、部活の片付けのことで揉めたのがことの発端
ボールを出したり片付けたり、体育館にモップかけたり鍵を返しに行ったり、全部一年の自分たちがやらなきゃいけなかったけど
二人がそれを全然しなくなった
全部私と、私と仲がいい他のバスケ部の子に押し付けるみたいな形になってそのことについてイラついた状態で話し合いみたいなのをしたら見事にみんなブチギレ
和解するどころか関係悪化
先生にもバスケ部はまぜるな危険と言われるような感じになって、それが2年続いた
もちろんその間二人のこと無視したりいじめたりはしてない。
悪口に関しては、性格とか容姿に文句言ったことはなかったけど「また全部押し付けられた」とか「あの二人は自分が楽することしか考えない」って行動に関してkっっこう文句言ってたかだ、そこは私も悪かったなと思う
「あなたの名字が二人の悪口言ってた」って勘違いされても仕方がない
そんな冷戦状態が続いて、中三になった時三隅が親の転勤事情で千葉へ引っ越し
相澤は不登校になったんじゃなくて1週間くらい海外旅行に行って学校に来てなかった。
体調不良として学校に休みの連絡入れてたから、家族旅行に行ってたなんて先生いる前では話せるわけがなく
休んでた理由を仲良い子以外に頑なに離さない相澤を見て、バスケ部の中でも一番仲が悪かった私と何季かあったのではと言われて噂が一人歩き
そんで多分今梟谷で流れてる噂の出来上がり
二人の私物捨てたっていうのはまじで知らない。どっからその噂出てきたんだよって感じ
『こんな感じかな、二人とは高校上がってから一回も話してないから高校での同校の噂は全部嘘だよ』
聞いてて気持ちのいいものではないから、木葉くんも俯きがちに「そっか」と言葉を溢した
そして、その後に「ごめん」と言葉も
そのごめんに
やばいこれ「もう俺の関わらないでくれ」って言われるやつだろめちゃくちゃ焦ってなぜかめと鼻が熱くなった
木葉くんからの次の言葉が怖いのか
泣きまくった中学時代を思い出してそれに感化されたのか
目尻に涙が出てきた
さよなら私の恋愛
多分一ヶ月は引きずる
バッドエンドな未来を予想して
木葉くんからの言葉をまった
「______」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。