第15話

2-2 巨大パフェと悶々2
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2024/01/20 22:31
大和憧吾
……は!?
 思わず大きな声を出してしまった。
 まさか甘太郎がそんな事を口にするとは思わなかったから。これを問い詰める為に俺を連れて来たのか……
三洲寺甘太郎
な〜んか最近、憧吾変わった気がしてさ
 パフェを頬張りながら続ける。
三洲寺甘太郎
はむはむ……楽屋とかプライベートとかでも最近はずっとスマホいじってるじゃん。めったに触らない癖に
大和憧吾
それは……
 言えない……京と連絡取り合ってるなんて言えるわけない。
 ましてや甘太郎!周りの人間に敏感な甘太郎。京の事が大嫌いな甘太郎。尚更言えるわけがないじゃないか。
三洲寺甘太郎
やっぱり、好きな人と連絡しあってるんでしょ?
大和憧吾
……確かに、スマホは触ってた。そこは否定しない。でも好きな人とかいないから、本当に
 呆れ半分、心配半分の心境で甘太郎に言った。すると
三洲寺甘太郎
ふ〜ん、でも僕は憧吾の好きな人見つけるまで諦めないからね!
 と返ってきた。マジでいないんだけどなぁ……
 その後、甘太郎は俺の手伝いなしに巨大パフェを食べ切ってしまった。本当に胃袋大きいんだな……。
大和憧吾
京に言われた場所は……ここか
 オフ二日目。
 京に連絡をもらった場所に行く。そこは昨日のカフェとは裏腹に、明るめのブラウンを基調としたカジュアルなカフェだった。まさに、京の選びそうなカフェだ。
御山京
……あ、
大和憧吾
久しぶり。連絡先交換して以来だな
御山京
……久しぶり
 京の喋り方はどこかぎこちない様に感じた。が、今はそんな事気にしている場合ではない。
 俺は京の向かい側に腰を下ろし、本題を話し始めた。

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