眩しい光のあと、
俺は知らない天井を見上げていた。
身体が重い。
視界の端に、白い布。
どうやら医務室のようだ。
その声に、胸が跳ねた。
振り向くと、そこにいたのは――柚葉。
包帯を巻いた手で、俺の腕を握っていた。
目の下には、泣き腫らした跡がある。
静かな声。
けれどその言葉に、
俺の心臓がひび割れたような気がした。
柚葉の目が、怯えていた。
俺が、彼女を守るために剣を振るった。
その結果、俺たちは“世界の反逆者”になったらしい。
俺は、そう言って立ち上がる。
柚葉が目を見開く。
俺は彼女の手を取った。
その瞬間、部屋の扉が吹き飛んだ。
金色の光が、床を焼く。
現れたのは――
翔真(しょうま)。
白い外套をまとい、神の印を胸に刻んだ少年。
かつての仲間、そして親友。
翔真の瞳が、淡く光った。
その声は、震えていた。
怒りでも憎しみでもない。
ただ、悲しみで。
柚葉が俺の背中に隠れる。
剣を構える翔真。
そして、俺も剣を抜いた。
――親友同士の刃が、初めて交わる。
光と闇がぶつかり、世界が再び裂けた。
次回予告
追われる2人。
逃避行の中で見える“もう一つの真実”。
次回、第3話『逃げる理由、守る理由』











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。