第2話

〜どうしよう〜
14
2024/06/30 11:06
咲楽
咲楽
…ん…
咲楽
咲楽
今何時だろ…
お母さん
お母さん
あ〜!咲楽サクラ!ごめんね!起こすの遅れちゃった〜!
咲楽
咲楽
……
咲楽
咲楽
大丈夫…
お母さん
お母さん
でも、あなたの彼氏が来たわよ
咲楽
咲楽
え?彼氏?
彼氏なんていないけど…
拓音
拓音
よッ!咲楽サクラ
咲楽
咲楽
拓音タクト君?!
お母さん
お母さん
じゃ、楽しんでね〜
拓音
拓音
ありがとうございます
咲楽
咲楽
…た、拓音タクト
咲楽
咲楽
今日日曜日じゃないよ?
拓音
拓音
あぁ、知ってるとも
拓音
拓音
咲楽サクラちゃんが休むって聞いたから様子見に来たんだ。
咲楽
咲楽
……
拓音
拓音
なぁ、咲楽サクラちゃん
咲楽
咲楽
なに?
拓音
拓音
俺、ずっと前から咲楽サクラの事好きだったんだ…
咲楽
咲楽
拓音
拓音
な、なんてな…付き合って〜…なんて…無理だよな…!あはは…
咲楽
咲楽
いいの…?
拓音
拓音
え?
咲楽
咲楽
私なんかで…いいの?
拓音
拓音
咲楽サクラじゃないと嫌なんだ。
咲楽
咲楽
…うん
拓音
拓音
え?な、なんのうん?
咲楽
咲楽
付き合ってあげてもいいかな…って思って…
拓音
拓音
マジで?
咲楽
咲楽
うん…
拓音
拓音
ありがとう!大好き!
咲楽
咲楽
でも、私、まだ拓音タクトの事詳しくない…だから、友達以上恋人未満って所かな…
咲音
咲音
……ッち…
次の日
咲楽
咲楽
……あれ?
咲楽
咲楽
ない…
咲楽
咲楽
筆箱と…上履きがない…
咲音
咲音
あれ?どうしたのかなぁ?
咲楽
咲楽
お姉ちゃん…
咲音
咲音
筆箱と上履きは…捨てといたよ〜
咲楽
咲楽
え?!なんでそんなことするの?!
咲音
咲音
アンタなんて、いらないから
咲楽
咲楽
…ッ……
咲音
咲音
あははッ!
先生
では、この問題を…咲楽サクラ、答えろ
咲楽
咲楽
はい…
咲楽
咲楽
って…あれ…
咲楽
咲楽
教科書…
先生
咲楽サクラ?早く答えてくれ
拓音
拓音
(咲楽サクラ!俺の教科書使え!)
咲楽
咲楽
(拓音タクト君…ありがとう…)
咲楽
咲楽
えっと…
咲楽
咲楽
□○△‪✕‬の…〇△□✕%※…です…
先生
正解
先生
もっと早く答えてくれよ…咲楽サクラ
咲楽
咲楽
は、はい…
咲楽
咲楽
ごめんなさい…
お昼
咲楽
咲楽
……
咲音
咲音
あらぁ、咲楽サクラ、何してるのぉ?
咲楽
咲楽
…お姉ちゃん…
咲音
咲音
お弁当なんて要らないでしょ?だって、昨日男にあげてたもんね
咲楽
咲楽
いるよ…食べないと倒れるから……
咲音
咲音
ならさ
え?私のお弁当を持って何する気?
咲楽
咲楽
お姉ちゃん?
咲音
咲音
えい!
咲楽
咲楽
え…
お姉ちゃんは私のお弁当を屋上のさくの上から落とした。どうして、そんなことするの?
咲音
咲音
あーっはっはっは!いい気味!
お腹すいて倒れて餓死すればいいのよ!!
咲楽
咲楽
……
咲楽
咲楽
なんで…こんなことするの…?
咲音
咲音
は?目障りだからよ。それぐらいも分からないの?(笑)
咲音
咲音
アンタが由絃ユイトに近づいたの、知ってるから
咲音
咲音
由絃ユイトは私のモノ!あんたになんかやらないから!
咲楽
咲楽
近づいてなんか…
咲音
咲音
嘘つくな!!!
咲楽
咲楽
ついてない…
拓音
拓音
ん?屋上騒がしいな…
拓音
拓音
咲楽サクラ咲音サクネの声?
咲楽
咲楽
だから…誤解だって!
咲音
咲音
うるさい!!言い訳するな!!私の由絃ユイトを取りやがって!!
咲楽
咲楽
だから取ってないって…!
咲音
咲音
黙れ!じゃあこの男は誰だよ!証拠の写真あるんだから!
咲楽
咲楽
それ…拓音タクトくん…だよ?
咲音
咲音
嘘つけ!金髪男は由絃ユイトだけよ!
咲音
咲音
私に謝って!由絃ユイトを取ったから!
咲楽
咲楽
だから…
拓音
拓音
どうした?
咲楽
咲楽
拓音タクトくん…
拓音
拓音
おい、咲楽サクラが、困ってるだろ。
咲音
咲音
うるさい!うるさいうるさい!
拓音
拓音
うるせぇのはお前だよ!
咲音
咲音
…ッ
拓音
拓音
由絃ユイトに知らせてやろうか?咲音サクネさんがこんな人だって
咲音
咲音
…ッ…は!好きにすればいいじゃない!
拓音
拓音
だってよ。由絃ユイト
由絃
由絃
咲音サクネちゃん…今の見てたよ。
咲音
咲音
ち、違うの!咲楽サクラが悪いのよ!
咲楽
咲楽
……ッ
拓音
拓音
人のせいにするつもりか?
由絃
由絃
咲音サクネさん、別れよう。
咲音
咲音
え…
由絃
由絃
俺、咲音サクネとは釣り合わないみたいだ。
咲音
咲音
いや…
由絃
由絃
咲楽さん、ごめんね。
咲楽
咲楽
いえ、大丈夫です。
由絃
由絃
この子、咲楽さんとそっくりでさ、多分それで誤解生んだんだと思うんだ。
由絃
由絃
オレの妹で
優麗愛
優麗愛
初めまして!
咲楽
咲楽
初めまして
咲楽
咲楽
……
ほんとにそっくりだ…
優麗愛
優麗愛
ほんとにそっくりだぁ!
咲楽
咲楽
え?
優麗愛
優麗愛
これからよろしくね!
咲楽
咲楽
はい
咲音
咲音
そんなの嘘よ…そんなの嘘よ…(×5)
咲音
咲音
そんなの嘘だ!!!!
咲音
咲音
なんで…私がアイツユイトに降られないと行けないのよ!
咲音
咲音
全部…あいつサクラのせいだ!
咲音
咲音
復讐してやる…!
次の日
咲楽
咲楽
……
咲音
咲音
ちょっと!咲楽サクラ!来なさい!
咲楽
咲楽
え?
咲音
咲音
……
咲楽
咲楽
お姉ちゃん?
咲楽
咲楽
どうしたの?
咲音
咲音
…見てぇ!
咲楽
咲楽
ヒッ?!
お姉ちゃんはポケットからナイフを取り出して、私に向けてきた。
咲音
咲音
ふふッ…
咲楽
咲楽
お姉ちゃん!危ないよ!
咲音
咲音
危ない?何が?
咲音
咲音
あ!こういう事ね!
咲楽
咲楽
…ッ?!
お姉ちゃんは私の腕を掴んでナイフで腕を切ろうとしてきた
咲楽
咲楽
いや!やめて!
お姉ちゃん…力強すぎる…!振りほどけない…!
このままじゃ…
咲音
咲音
いっせーのーで
いやああああああああああ!!!!
優麗愛
優麗愛
あ!起きた!
咲楽
咲楽
…ここ…どこ…?
優麗愛
優麗愛
保健室よ!あなた、トイレの前で倒れてたのよ。
咲楽
咲楽
トイレの前で…
優麗愛
優麗愛
そうよ
咲楽
咲楽
……ッ!
私はバッと勢いよく起きて、腕を確認した
咲楽
咲楽
……
包帯が巻いてあって分からない。
優麗愛
優麗愛
あ、その傷気になってね、一応包帯巻いといたよ
咲楽
咲楽
傷…?
優麗愛
優麗愛
うん。なんか、切られた跡だったかな?
咲楽
咲楽
……
拓音
拓音
咲楽サクラ!大丈夫か!
咲楽
咲楽
拓音タクトくん…
私は拓音の顔を見ると、涙が零れてきた。安心して泣いているのか、辛くて泣いているのか、分からない。
拓音
拓音
咲楽サクラ
優麗愛
優麗愛
咲楽サクラちゃん?
咲楽
咲楽
ッ…ごめんなさい…
拓音
拓音
謝らなくていいんだよ?!
優麗愛
優麗愛
そうよ!咲楽サクラちゃんは何も悪くないわ!
咲楽
咲楽
……( 泣 )
拓音
拓音
……
優麗愛
優麗愛
……
その後拓音タクト優麗愛ユリアさんの慰めで何とか落ち着いたけど、家に帰るのが怖い。
咲楽
咲楽
……
いつもより遅い歩きで、遠回りして帰った。
咲楽
咲楽
…お姉ちゃん…どうしたんだろう…
咲楽
咲楽
ん…
ふと前を見ると拓音タクトが裏路地に入っていった
拓音
拓音
……
咲楽
咲楽
拓音タクトくん…どこに…
私もそのあとをついて行った。
拓音
拓音
すると裏路地の奥にどんどん進んでいく。周りは暗くなり、何も見えなくなるほど
咲楽
咲楽
……
私は気がついたら後ろの光が見えなくなっており、戻ろうとしたら
拓音
拓音
どこに行くんだ?
と、拓音タクトの声が聞こえて、行こうとした道を見ると、拓音タクトが近距離まで近づいていた
咲楽
咲楽
た、たく…と…くん…
拓音
拓音
……お前…なんでここにいんだよ…
拓音
拓音
まぁ…見られたのならば仕方ない…生贄に…
拓音タクトは意味不明なこと言い出した
生贄が…なんて、怖い。逃げなきゃ
咲楽
咲楽
えっと…
拓音
拓音
出口を探してるのか?
咲楽
咲楽
うん…
当たり前のように返事したらダメなのは分かってるのに…
拓音
拓音
なら……
咲楽
咲楽
……ん…
あれ?私、寝ていたの?
咲楽
咲楽
…ッ?!
頭が痛い。もしかして誰かに殴られたのかな…
咲楽
咲楽
……
周りを見渡すとオレンジ色のライトで部屋は照らされていた。私の周りには赤いロウソクが数本あった。
咲楽
咲楽
……ッ?!
まさかと思い、動こうとするが、縄で縛られており、動けない
咲楽
咲楽
どういうこと…!
拓音
拓音
やぁ…おきたか…
咲楽
咲楽
拓音タクトくん!私、家に帰りたいの!
拓音
拓音
本当にか?
咲楽
咲楽
え…
拓音
拓音
お前を楽にさせてやる

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