《きりやん視点》
仕事の休憩時間になると、俺はとある子のところへ向かった。
...今日こそは菫くんに勝たないと...。
1ヶ月前...
弱さを握られるみたい...なるほど、医者と患者の立場が逆になってしまうのか...。
12人!?えっ、菫さん俺見たこと無いから分かんないけど...相当危ないのか...。
菫さんの部屋に着くと、俺はノックをして入る。
...偽りの笑顔...。
...本当に12人も担当を変わらせた人物とは思えない...少し話して見たらわかるか?
そういって、俺は菫さんの隣に座る。
この子の話を聞いてる感じ...弱みを握られるようなのはなさそうだけど...。
俺が...暗い顔をしてる...?
人生に...疲れてる...?
...確かに...そうかもしれない...。
弱みを握られるみたい...確かにそうかもしれない...。
だって俺は今この子に"負けてる"のだから。
...辛いな...この子の温かさに触れていたいな...。
そう思う程この子の"罠"に嵌まって行く...。
俺は言葉を返せなかった。
この子の言う通り、俺は休む事がほとんど無い。
だからこそ人生に疲れてたのかもしれない...。
でもこの子と居ると、隠していたものが見透かされる。
あぁ...確かにこの子の担当が変わる理由が分かるかもな...。
...でも、この子の本心を聞けてない。
だから...俺は本心を聞くまで一緒に居なくちゃ...。
あれ...何か...眠くなって...。
あぁ...そういえば...徹夜してたわ...。
その声と共に、俺の意識は落ちた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。