第3話

猫被り監督生くんと書きたいけどどこにも入れれないやつ。
50
2023/12/02 00:16
作者
作者
書き溜めたやつなので短編じゃなくて普通に長いです。
作者
作者
アンケートあるのでぜひお願いします。
身を焦がす様な熱さと誰かの声で目が覚めたら暗い箱の中だった。必死に熱さから逃れようと箱を叩くと青い炎を吹く猫がいた。
その日から俺はバカになった。
何事もなく平穏に暮らしたい俺は波を立てぬ様にいつも誰かの肯定をしていたので、よく八方美人だとか言われたが生まれつきだと誤魔化していた。

あぁ面倒臭い。何年も掛けて築いた友好関係を1から作らなければならない。家族と離れるのはとても嬉しいが本当に1から始めるのが面倒臭い。それに猫が火を吹いていたのを見るに魔法という概念があるんだろう。となると価値観や考え方が大きく違うと予想できる、
この感じだと言葉や歴史も変わって来そうだ。
知識も何もない場所で生きれる環境作りとか無理ゲーって言うんだろ。(約1分30秒経過)

“無知は罪”と言うがどうしてもバカ、いや無知で純粋な存在にならなければいけない状況が来た。
まず目の前で戸惑っている猫を抱きしめ、子供っぽい喋り方で箱入り感と常識が欠けている事をアピール。

「かわいいー!あなただぁれ?ユウはねぇユウっていうの!なかよくしようねーフワフワちゃん。」
「ぶな!?俺様はグリム様なんだゾ!」
「ぐ、グリちゃん?かわいー!ギューしよー!」
「離れるんだゾ!俺様はお前の服が欲しいんだゾ!」
「グリちゃんお洋服が欲しいの?あげる〜!」

燃える棺桶の中、いつの間にか着ていたローブらしきものを脱いで手渡す。ローブと中の服は繋がっていない様でローブを脱いでも裸にはならなかった事に安堵する。心はまだ普通なんでな、羞恥心もあるんだわ。
グリムと名乗る猫に服を渡したのは良いがサイズは合っていないし、ローブの端を引きずっていて動きづらそうだ。抱っこして歩いたほうがいいかもな。

「グリちゃん、端っこ引きずってるよ。」
「ぶなぁ?!お前の服ちょっとデカいんだゾ…」
「え、ゴメンね。抱っこしていい?そしたら丁度いいよ。」

猫を抱きながらウロウロ、キョロキョロする160センチの男が小学生っぽかったら流石に変な人扱いかな?取り敢えず他にも人は居るし列を作って歩いているのでそれについて行くことにした。

「ねぇグリちゃん、ココってどこなの?」
「知らないで来たのか?ここは“ないといれぶんかれっじ”って言うんだゾ!」
「グリちゃんが喋ると平仮名になっちゃうね。」
「?平仮名ってなんだ、食いもんか?!」
「え、知らない?まって、グリちゃんドユコト?
ココどこ?ここ地球?」

え、今俺日本語喋ってるよね?日本語喋ってるって事は日本って思ってたんだけど?!途中から俺の中の小学生ボイスが崩れたがんなこたどうだっていいんだ!問題はここがどこt「お前何言ってんだ!?」

「ここはツイステッドワンダーランドだゾ!」
「つ、ツイテッド?は?何それ…ッねえ!」
「ん?なに?」
「ここって、地球、だよね…?」
「はぁ?チキュウ?なんそれ、頭ダイジョーブ?」

猫が嘘をついているのではないかとたまたま隣にいた人に声を掛けると頭の心配をされる。俺からしたらお前らの方がダイジョーブ?なんだけど。
猫を抱えたまま列から抜け出し、端に立っているイケメンの方まで走る。イケメンは不思議がっており、俺が抱えている猫を見ると今度は眉を顰めた。

「おい子犬!さっさと列に「ここは何処ですか!」
「今は2023年ですよね!?まって日本語通じてる?!マイネームイズアオイ◦イノサカ!!アイムフロムジャパン!ドゥーユースピークイングリッシュ?!アイドントスピーキングイングリッシュ!モウムリデス!」
「おい落ち着け子犬!さっきからなにを言っているのか全く分からん!深呼吸だ!」
「朝起きたら知らない場所で燃え盛る棺桶の中から起き上がった後に猫と話してるんですよ!?深呼吸なんてしたら過呼吸になりますよ!!ツイステッドってなんだよ!俺が捻ってやるから地球に帰せ!」
「ちょっとちょっと!さっきからなんの騒ぎですか!まだ式典の最中ですよ!」
「オメーが1番偉そうじゃねぇか!このペストマスクやろー!俺を地球に返しやがれください!」

猫を放り捨ててペストマスクに掴み掛かると後ろから野次が飛ばされる。まずは膝蹴り大事なアソコにシューーーット!!超!エキサイティン!!
周りからエグいとのご感想を頂くが男の喧嘩に情け無用!倒れたペストマスクにそのまま馬乗りになって一発入れる。鈍い音がしたが知らんこっちゃない。
更にもう一発入れようとすると後ろに吹き飛ばされる。前からの蹴り?腹はそこまで痛くない、なら一体?前を見るとイケオジが杖らしきものをこちらに向けていた、なんと言うか、「魔法使いみたいだな…」

「オフイズユアヘッド!」
「あ?なんこれ、首輪?」
「魔法封じの首輪だよ。全く、「魔法ぅ?この宗教系のなんかなの?イかれてんね。」なんだって!」
「ッまぁまぁリドルさん、彼も混乱しているようですし、一度落ち着いてください。」

赤い髪のチビに灰色の髪の胡散臭いやつが話しかけて宥めている。変な髪色のやつばっかだな、最初のイケメンもモノクロみたいな髪だったし…
いつものようにポケットを漁ると誰かから預かったピン留めが何故か入っていたのでありがたく使わせていただく。首輪についている鍵穴にアメピンを刺し、鍵穴の解除に集中していると段々と頭の熱が冷めてくる。
きっと今なら僕っ子ムーブ行ける。

「それでえーと…君はなにをしているんですか…」
「ピッキングだよ。」
「そ、そうですか。えーお名前を聞いても?」
「人に名前を聞く時は自分から名乗った方がいいんじゃない?不審者さん。」
「ふ、不審者ではありません!私の名はディア◦クロウリーです!」
「僕の名前は伊野坂葵だよ。で、どうしたの?」
「い、いえ…キャラ変しました?」
「熱が冷めたからね。大丈夫、さっきみたいに暴れないよ。あと、殴ってごめんなさい。」

“ありがとうとごめんなさいが出来ない奴は
        人として数えなくて良い。”
俺が育ってきた環境の中で学んだ一文を思い出しながら謝る、ちゃんと俺は人だからな。
誠意を見せるため、土下座をすると慌てた声で顔を上げるように言われる。そして俺は顔をあげた後に生きてきた中で1番驚くことになった。

「、魔法って存在するんだ…」
「そうですね、私達の世界では当たり前です。」

案内された学園長室で俺は自分の話をしつつ学園長とその周りにいる美形たちにこの世界についての説明を受けていた。そして今は冗談だろうと思っていた魔法を生で見て戸惑っているところ。

ティーカップが浮いてポットと一緒に紅茶を淹れてくれた、目の前で触れたものを砂にしてもらった。
最初は夢か幻覚かと疑っていたが実物の前ではなにも言えなかった、砂になった高そうな装飾品を触りながらとんでもない世界に来てしまったことを確信した。あんなに暴れたんだ、今更世間知らずとして生きるには無理がある。一応この世界にはヤクザに似た職業はあるもののヤクザはなかったので少し前に見たドラマの設定を思い出し、ヤクザの跡取り息子としての設定と価値観を匂わせながら自分が居た世界について説明をした。自分が居た場所は日本で、春夏秋冬の季節の変わり目を感じながら侘び寂びを重んじる国として紹介したところかなり好評だった。

やっぱ日本しか勝たん。その心を胸に俺のその後について話し合い、元の世界には帰れなくてもいいからどうかここに置いてくれと頼み込んだ。もう一生逃げられないと思っていた家族から思わぬ形で逃げれたのだ、
このチャンスを逃すわけにはいかない。
自分はヤクザの子供で跡取りとして家を継がねばならなかったがこの世界にいれば追われることも殴られる事もないと喜ぶとほんのりとした同情の眼差しを向けられた。一人からは敵対心マシマシな目線が向けられているが逃げる理由を潰せるならなんだっていい。

俺は先程までいた鏡の間に向かい、寮分けをしてその後を過ごすように伝えられた、が鏡に
“オメー魔力ねーからプププ( ^ω^ )”と言われてしまい新しい学校生活から一点、オンボロ寮という趣ある場所で一度投げ捨てた猫と一緒に用務員として過ごす事になった。マジすか。

伊野坂葵くん
物凄い家庭環境で育った男の子。
喧嘩と煽りは親からの授かりもので、本人はムカつくけど役に立つとくやしがってる。猫被りも上手。パニックにならなかったら世間知らずの異世界人としてなんとかなった。パニックになって怖くてぶん殴ったからピンチ。人生アルマゲドン。

あと書きたいとこだけ

世間知らずを装った場合

「俺だよ!エース!悪いけど開けてくんねぇ?」
「ごめんなさい、パパからお留守番中は扉開けちゃダメって言われた!ごめんねエースのそっくりさん!」
「ちが、エースだし!」
このあとお菓子と交換して中に入れてもらった。

「レオナさんがね♪マスクした♪
大きい大きい大きい大きいマスクした♪
コンコンコンコンクシュン!」
「…w」
「おい小動物、その歌やめろ。」
「なんで?だって可愛いよ!」
副寮長会議から各寮で話が広まって揶揄われるようになったレオナパイセン。

「きっと碌でもない親に育てられたんだろうね!」「その通り!リドルくんすごい!よく分かったね!」
みんなにドン引きされた後、リドル先輩に対して謝らなくていい、本当の事だと言い切った。

「ねぇコレなぁに?」
「んー?オムライスだよぉ。」
「…美味しい?」
「小エビちゃん食べた事ねぇの?」
「うん、ねぇ虫とか入ってないよね。」
「当たり前だけど、てかなんで食った事ねぇの?」
「ご飯の中に色々入れやすいから?」
「何それ、疑ってんの?」
「フロイドくん、僕のこと嫌い?」
「好き」
「じゃあ大丈夫。あ、これ食べたい!」
納得したウツボと飯で死にかけた小エビ

アンケート

今後どうして欲しいか
これの続きを書いて欲しいなー(^^)
40%
さっさと違う短編書けゴラ(^^)
60%
その他リクエストなどはコメントにどうぞ。
0%
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