第2話

👑 × 🎂💛
2,810
2023/10/25 09:00
Root side
💛
明日って何の日だったっけ?
何か大事なことがあったと思うんだよね

どことなく察して欲しくて会話を切り出した



デートの帰り際、家の中に入ろうとする彼女の手を



力強く掴んでじっと返答を待っていた
(なまえ)
あなた
莉犬くんとのデート?かな、、、

言われた瞬間どうしようもなくショックと同時に



抑えきれない怒りも込み上げてきた



誕生日を忘れられている、その程度の存在なんだって



僕はこんなにも想ってるのに彼女には想われてない
💛
…莉犬とのデートの方が大事だよね
(なまえ)
あなた
る、るぅとくん?
💛
もう…あなたちゃんなんて知らないから!

悲しさか怒りなのか分からないけど



目が潤んできちゃって、力無く掴んでいた手を離した



柄にも合わないことを言い捨てて袖で目元を乱暴に拭い



自分も家に向かって走り出した




💛
💭馬鹿なことしちゃったな…

日にちが変わったと同時に



ピコンピコン…と通知バーにどんどん表示される



「おめでと」のたくさん届く祝いの言葉な頬を緩んだ
❤️
💬おめおめおめおめおめおめおめ…!
誕生日って最高だ~!
💙
💬お誕生日おめでとう~!!!
プレゼント待っとけよおおお!
💗
💬おたおめ、これからもよろしく
プレゼント楽しみに待ってて
‪🧡‬‪
💬るぅちゃんお誕生日おめでとおおお!
いい一年になりますよーに!!
💜
💬るぅちゃんお誕生日おめでとうう!!
夜予定あけといてね~!!

だけど…まだあなたちゃんだけ送られてこなくて



何でもない冗談で笑ったり何気なく指先に触れる時に



どうしようもなく毎日懲りず好きになるのは



あなたちゃんだけなんだけど君は分かってくんない
(なまえ)
あなた
本当に申し訳ございませんでした…!!
💛
え、、、?どっどうしたの…

莉犬の家で誕生日パーティーしてくれると聞いてたから



時間より早めに家を出たらドアを開けると



あなたちゃんが地面に額と膝をつき土下座をしていた



「謝ることじゃないから!」と慌てて駆け寄った
(なまえ)
あなた
本当は誕生日なの分かってたの!
だって私…忘れるわけないよ、、、!

「”大好きな人”の誕生日なんだから!」と



顔を上げると嘘偽りない瞳で訴えかけられた



じゃあ何で…とポロッとこぼれた本音を口にすると
(なまえ)
あなた
ドッキリしたかったんです、、、

「煮るなり焼くなり好きにしてください…」と



反省した様子で何度も頭を下げるのを



あなたちゃんの両頬を手で挟み込んで止めた



どうぞ!と渡された一輪の向日葵の花
(なまえ)
あなた
るぅとくんってひまわり似合うよなって!
(なまえ)
あなた
ここに来る前に買ってきちゃったw
おめでとう!

こんなの貰ったら…嬉しくなっちゃうじゃんバカ



ひまわりの花言葉、、、信じちゃうからね?



”貴方以上”は無いんだから



生涯その隣で何度も君とこの日を迎えれますように__
💛
だいすきっ!!

満面な笑顔が浮かんで目の前の小さな体を抱きしめた

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ひまわりの花言葉:あなただけを見つめる

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