水滴の残る通路を、慎重に進むシノカ。
床に並ぶ足跡を目で追いながら角を曲がった、
次の瞬間。
ピタッと止まった。
見事に、痕跡がぷっつりと消えていた。
床は乾いており、足跡も引きずったような傷跡もゼロ。
くるっと一周見回す。
壁も、天井も、床も…探せば探すほど、
何も無いという現実を突きつけられる。
先に進めば必ず居るだろうと信じて、
もう一歩進んで──止まる。
背後を振り返る。
私、どっから来たっけ………
無言で3歩戻り、右の通路を見て──
もう一度3歩前進、今度は左の通路を見て──
そうだ、カノンが皆にGPSを配ってたんだ!
それを使えばなかむの位置くらいは分かるはず!
焦ってスマホを開こうとポケットに手を入れ………
完璧な凡ミス。
と、そこで──
背後から、不意打ちの声。
振り返ると、黒いマスクの男が
こちらをジッと見ていた。
背負っていた傘を取りだし、警戒態勢に入る。
敵がニヤリと笑って襲いかかってくる。
戦闘開始。
短!!!
今年も金ローのサマーウォーズを見逃しました。
マジでちゃんとみれたこと1度もないんだけど。
風呂上がった頃には「よろしくお願いしまーす!」で笑った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。