鋭い風切り音と共に、敵の刃がユリィの頬をかすめた。
しかし、彼女の視線はぶれない。
短く言い切ると同時に、ユリィは一歩前へ踏み込み、
刃と刃を激しくぶつけ合う。
背後でレイが、まだふらつくシノカを支え、
なかむの腕を引いて走り出した。
敵は二人を追おうと身を翻す。
だが、その頭を後ろから押さえつける強い手があった。
低く、しかしはっきりと告げた瞬間、
ユリィの足が床を蹴る。
その勢いで敵の体を地面に叩きつけ、
間髪入れずに距離を詰め、刃を喉元へ──
キィン!
金属を擦る、耳障りな音。
刃先は浅く弾かれ、ユリィは眉をひそめた。
その一瞬の間にも、黒装束の敵は一歩退き、
すぐさま腰へ手を伸ばす。
取り出されたのは短く光る刃──ナイフ。
素早く構え直したかと思えば、
一直線に距離を詰めてくる。
ユリィは反射的に後方へ跳び、地面を蹴って着地。
背後の通路からは、レイがシノカとなかむを連れて遠ざかっていく足音が響く。
ユリィは一瞬だけそちらを振り返り、
口元を引き結んだ。
黒い影が唸りを上げて迫る。
次の瞬間、通路は鋼と刃がぶつかり合う
甲高い音で満たされた。
展開進まなすぎて自分で書いててイライラしてきたwww












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。