俺は今まで他人に差別をつけられていた。
なぜか俺は完璧を求められた。
他の兄弟とは比べられる。最悪だ。
今までの嫌な気持ちをぶつけた。
母の表情を見てみると、目にハイライトがなかった。
失望されたんだ、、とその時は思っただが、
この人の口から出てきた言葉は…
本を読んでたら言葉なんて嫌でも覚える。
だから言葉をみんな覚えてるんじゃないの?
人との会話もあるかもだけど、俺は兄弟以外誰とも最低限の会話以外話しちゃいけない環境だった。
なんで、、、
なんで俺を責めないの?
なんでお母さんは俺に期待してるの?
怖かった。このことに何か言ったら殺されそうで。
習いたい理由は1つ。
こいつを自分の拳で殴るだけ。
それから何ヶ月かたって空手は辞めた。
未練などないはずなのにこいつを殴れない…
なんて考えていたら
人を殴る音とともに、血なまぐさい匂いが漂う。
殴られてるんだ。俺のせいで。兄弟が。
ということがあり、その時は理性なんか消えてたと思う。
これからは俺が兄弟を守る。と心に誓った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。