第41話

演劇「月と太陽」〜第四部〜
8
2025/08/24 04:19 更新



「長らくお待たせ致しました


「月と太陽」の第四部…開幕です」















明かりがあまりなく、少し薄暗い


ユリア
ユリア
……あ、れ?…私、確か…すっごく頭痛くなっちゃって…
ユリア
ユリア
そこから、思い出せないなぁ







そう悩んでいると、奥から誰かの足音が聞こえてくる


ユア
ユア
……ふふっ、こんなとこに落とされてしまったのね
ユリア
ユリア
!!…ゆ、ユアさん!?
ユリア
ユリア
どうしてここに…
ユア
ユア
……貴方が気絶して、この空間に転送されてしまったから、追いかけたのよ
ユリア
ユリア
ここって、なんなんですか?









ルナ
ルナ
…ここは、記憶のセカイ…
ルナ
ルナ
私が、管理してるセカイだよ
ユリア
ユリア
る、ルナさん!?
イフ
イフ
ちなみに言っておくが、俺もいるぞ
イフ
イフ
俺は護衛役だけどな
ユリア
ユリア
イフさんまで…
ユリア
ユリア
…なんで、私ここに…







ルナ
ルナ
きっとそれは、ユリアちゃんが記憶を取り戻す為に必要なここへ入る鍵(きっかけ)を手に入れたからだと思う
ユリア
ユリア
鍵??
ルナ
ルナ
そう、鍵…



ユア
ユア
さっき、ユリアちゃんは何を見た?
ユリア
ユリア
…えっと、酷い人たちが…キアちゃんを狙って…追いかけてきて…っ
ユリア
ユリア
それで、リク…がッッ





ユアはユリアの前に立って、顔を覗く


ユア
ユア
…リクくんが、心配?
ユリア
ユリア
はい、心配です
ユア
ユア
どうして?
ユリア
ユリア
えっ?
ユア
ユア
…ユリアちゃんが、そこまでリクくんに執着…大切にしている理由はなに?
ユア
ユア
どうして、少しの間しか一緒にいなかったのに、そんな大切な存在になっているの?





ユリアは、ユアに質問責めをされ

なにか心に引っかかったのか膝から崩れ落ちる

ユリア
ユリア
なんで、なんだろう?
ユア
ユア
不思議??
ユア
ユア
きっと、それが…その違和感が君の記憶の鍵なんだ
ユリア
ユリア
っ!!私の…記憶っ?
ルナ
ルナ
…




ルナは、何かの本を上に持ち上げてから

自分の膝に置いてピラピラとページをめくる

ルナ
ルナ
……昔々、あるところに…小さな女の子がいました
ユリア
ユリア
!!…ルナさん、それは??
ルナ
ルナ
…
イフ
イフ
俺が説明するさ、これは…お前の記憶
イフ
イフ
月書っていうんだよ
ユリア
ユリア
…げっしょ…?
ユリア
ユリア
…それが、私の…っ
ルナ
ルナ
続き話すねっ!
ルナ
ルナ
女の子は、親から愛情をもらえませんでした、ずっと放棄されて食べ物すら与えられません
ユリア
ユリア
ッッ!?!?う、ゔぁぁっ!!!



ルナが淡々とページに書かれていることを

読み上げていると

ユリアは悶え苦しんで、唸り声をあげていた




ルナ
ルナ
そんな時、ある少年が女の子に話しかけてきます
ルナ
ルナ
少年は言いました、どうしてここにいる?と
ルナ
ルナ
女の子は答えます
ルナ
ルナ
親に何も食料も、与えられなくて…もう生きられないから、最後に外の世界を見にきた、と
ルナ
ルナ
…それを聞いて、少年は…言いました















2人
「それなら、俺がずっと側にいてやる」(ルナ、ユリア
ルナ
ルナ
!!!




ユリアはゆっくり立ち上がって、3人に向かってお辞儀する



ユリア
ユリア
…みなさん、ありがとうございました
ユリア
ユリア
みなさんのおかけで…
ユリア
ユリア
とっても大切な、大切な人のことを思い出すことができました!!!






ルナ
ルナ
……それが、私たちの役割なんだ
イフ
イフ
俺は何もしていないしな
ユア
ユア
私もしてないかな…
ユア
ユア
さ、ユリアちゃん…戻って…リクくんを救うんでしょ?
イフ
イフ
あいつはきっと、お前の記憶がないことを…自分が側から離れたせい、そう思って自分を責めてると思う
イフ
イフ
だから、一言…お前の想い、アイツにぶつけてやれ
イフ
イフ
想いは、そのまま言うのが…1番相手に伝わるんだ
ユリア
ユリア
…っ!!はい!分かりました!!
ルナ
ルナ
出口は、あっちだよ





左の方向へと指をさす

ルナ
ルナ
……いってらっしゃい
ユリア
ユリア
…っ!いってきます!!!







ユリアは、急いで左の方向へと走り

舞台奥へ行く


イフ
イフ
……あいつらなら、もう大丈夫…
ルナ
ルナ
そうだね…
ユア
ユア
……ありがとう、2人とも
ユア
ユア
私の我儘に、付き合ってくれて…
イフ
イフ
そんなん、お互い様だろ
イフ
イフ
俺だってあいつらの光になってやりたかったし
ルナ
ルナ
……誰かの救いになるなら、私は喜んで協力するよ
ユア
ユア
…ふふっ、本当に…頼もしいね












ユア
ユア
さぁ、クライマックスの時間だよっ!!!










「これにて、第四部を終了致します



最終部は現時刻の20分後となります


また、その後生徒会企画である

ライブがございますので

そちらもぜひ、ご堪能ください」








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