第42話

過去には戻れない
5
2025/08/31 04:00 更新
〜織視点〜






  



……もうそろそろ、終わりが近いな

俺は舞台裏に用意されていた椅子に座って

次の演目に備えて体を休める

まあ、そんなことしなくたって

俺は体力がなくなることはないが…


織
織
……


ただ、俺は久しぶりの演技で少し緊張している…

そもそも、演技自体

やるべき場所がない為、俺は下手なんだよな


…まあ、前世の時に演劇の舞台で

天才役者って言われてた人なんで?

それなりにできるにはできるけど

…奏とかは俺よりできるからな…


もっと腕を磨かないと…


奏
奏
……焦ってる?
織
織
!!…奏…




奏の気配は読みにくいんだよなぁ

本当にそこにいるのか、不安になるぐらいに

儚くてお淑やかだから


……そのまま…消えていってしまいそうで…


まあ、そんなことになったって

俺が離すつもりはないけどな




というか、こいつ…なんで…

俺が焦ってるって思ったんだろ


織
織
なんで、そう思ったんだ?


奏
奏
……うーん、なんとなく…かな
奏
奏
いつもよりも顔が引き攣ってたからなのと、君のことだから…責任感に押し潰されてそうだなって思ってね
織
織
なんでもお見通しって訳か
奏
奏
…何年の付き合いだと思ってる?
織
織
ざっと数えて10年くらいか?
奏
奏
そうだね、それぐらいだと思う
織
織
……あの頃のお前は、本当に…笑ってくんなかったなぁ
奏
奏
……そうだね
織
織
今だって、本当に笑ってはくれないんだろ?






奏
奏
できたら、いいのにね




…そうだな、お前はそうなれないんだもんな

お前の世界は何色になっている?

また…壊れた灰色になっているのか?


前世の時のお前のように…ッ






俺は…お前に…色鮮やかな…

…世界を魅せてやりたいよ…

その為に俺は何かできるのだろうか

奏を救う…守り抜く



その為に…俺は今世も生きている




…だから、俺が今…


コイツに言ってやれることは…


織
織
大丈夫だ










織
織
お前のことは、俺が必ず守り抜く
織
織
そして、俺がお前を救ってやる



たとえ、どれだけの年月が経とうと

お前を救うまで、俺はあんな所には

戻りたくはない

奏
奏
…!!
奏
奏
……もう、そういうことは…軽々しく言っちゃいけないんだよ?
奏
奏
幼馴染な私のこと、そんなに大切に思っていてくれたんだね



織
織
当たり前だろ?お前ぐらいだよ
織
織
俺の全部を,知っても尚…受け入れてくれて、ずっと隣に居てくれる奴は
奏
奏
だって、君の隣は私以外の人には務まらないでしょ??
織
織
全くもってその通りだな
織
織
他の奴に俺の隣は譲らない





………お前だけなんだよ

お前だけが、俺のことを…


ずっと認めてくれていたんだよ

どんだけ忌々しい存在でも

どれだけ他の人とは違う存在でも

どれだけ特別な奴だったとしても


お前だけは俺と平等にいてくれて

お前だけが隣にずっといてくれたんだ




だから、お前以外の奴は…


居心地めっちゃ悪いんだよなw




奏
奏
…なにそれ……ふふっ^ ^
奏
奏
そんなこと言ったら、ファンの子達から私嫉妬されちゃうよ
織
織
なんかされそうになったら言ってくれ、秒で片付けてやる
織
織
それに、ファンなんて…勝手についてるだけだし…
奏
奏
……あはは…君が言うと全く冗談に聞こえないし、やばいんだよね




だって、俺今嘘言ってねぇもん

俺はもしもそんなことがあったら

そいつらの骨を折る覚悟は

とっくの昔にできてるからな

とりあえず証拠写真集めて

社会的に消してやる必要があるが…


奏
奏
…君がとんでもないこと考えてたっていうのは、よく分かったよ
織
織
あれ((












穂白
穂白
ニコニコ
穂白
穂白
おーふたーりさん!
穂白
穂白
そろそろ、開演準備!
織
織
そうだな、分かった
奏
奏
…分かった



穂白
穂白
ごめんね〜、私としてはこの時間ずっと続いてればいいのになーって思ってたけど、流石にお客さんは待たせられなくて
奏
奏
うん、優先順位間違ってない?
織
織
色々とダメだろ、それは







穂白
穂白
さーて、そろそろフィナーレ
穂白
穂白
絶対成功させるよー!!!
織
織
おー!
奏
奏
お〜!











面白くなってきた!!


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