〜織視点〜
……もうそろそろ、終わりが近いな
俺は舞台裏に用意されていた椅子に座って
次の演目に備えて体を休める
まあ、そんなことしなくたって
俺は体力がなくなることはないが…
ただ、俺は久しぶりの演技で少し緊張している…
そもそも、演技自体
やるべき場所がない為、俺は下手なんだよな
…まあ、前世の時に演劇の舞台で
天才役者って言われてた人なんで?
それなりにできるにはできるけど
…奏とかは俺よりできるからな…
もっと腕を磨かないと…
奏の気配は読みにくいんだよなぁ
本当にそこにいるのか、不安になるぐらいに
儚くてお淑やかだから
……そのまま…消えていってしまいそうで…
まあ、そんなことになったって
俺が離すつもりはないけどな
というか、こいつ…なんで…
俺が焦ってるって思ったんだろ
…そうだな、お前はそうなれないんだもんな
お前の世界は何色になっている?
また…壊れた灰色になっているのか?
前世の時のお前のように…ッ
俺は…お前に…色鮮やかな…
…世界を魅せてやりたいよ…
その為に俺は何かできるのだろうか
奏を救う…守り抜く
その為に…俺は今世も生きている
…だから、俺が今…
コイツに言ってやれることは…
たとえ、どれだけの年月が経とうと
お前を救うまで、俺はあんな所には
戻りたくはない
………お前だけなんだよ
お前だけが、俺のことを…
ずっと認めてくれていたんだよ
どんだけ忌々しい存在でも
どれだけ他の人とは違う存在でも
どれだけ特別な奴だったとしても
お前だけは俺と平等にいてくれて
お前だけが隣にずっといてくれたんだ
だから、お前以外の奴は…
居心地めっちゃ悪いんだよなw
だって、俺今嘘言ってねぇもん
俺はもしもそんなことがあったら
そいつらの骨を折る覚悟は
とっくの昔にできてるからな
とりあえず証拠写真集めて
社会的に消してやる必要があるが…
面白くなってきた!!
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。