放課後、実行委員会議。
ざわつく視聴覚室。
あなたは隣に座るだけで緊張していた。
その時。
振り向いた先にいたのは、
柔らかい雰囲気の美少女。
長い髪。
透き通る肌。
自然に人を惹きつける笑顔。
ライは一瞬だけ目を細める。
かなで。
その名前を聞いた瞬間、
あなたの胸がざわつく。
周りの小声。
耳に入る。
奏は自然に微笑んだ。
軽い会話。
でも距離が近く見える。
あなたは視線を落とした。
――私なんて。
すると。
奏が、あなたを見る。
にこっと笑う。
悪意はない。
むしろ優しい。
声が少し震える。
会議が始まる。
途中、奏が資料を渡す。
あなたに。
意外だった。
会議終わり。
去っていく奏。
あなたは俯いたまま。
さらっと言う。
心臓が強く跳ねた。
その言葉が、
胸の冷たさを少し溶かした。
隣を歩きながら、
あなたは小さく思う。
それでも。
あの人は綺麗で、
自信があって、
ライの“過去”。
私は今。
でも。
本当に、隣にいていいのかな。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。