あの空間に居ずらくてご飯作るって言ったけど、2人から9人って結構難しくない?!9人前のご飯って何があるかな……。
よし、唐揚げ定食にしよう!何せ男性8人だし、なかなかの筋肉を皆様がお持ちのようだから大丈夫でしょう!
献立も決めたことだし、早速調理に取り掛かろうとした時に誰かに声をかけられ、そちらに目を向けるとリノさんが立っていた。
リノ「あなたさん。良ければ俺も手伝います。」
あなた「あ、ありがとう…ございます。」
急なことでびっくりし、少しぎこちなく返事をしてしまった。
あ〜恥ずかしい……。でも、なぜ急にリノさんが??自己紹介の時もそうだけど、あまり私に対して好印象を持ってないように見えたのに……。
と、悶々と考えているとヨンボクが僕も手伝う〜!と声をかけてくれた。流石に、9人前を1人で作るのは大変だったし、ヨンボクの言葉に甘えて手伝ってもらおう。
あなた「じゃあ、お願いするね」
ヨンボク「わーい!あなたヌナのご飯美味しかったから、一緒に作りたいな〜って思ってたの!だからすっごく嬉しい♡」
あなた「美味しかったなら良かったよ。あと、そんなにストレートに伝えられると結構照れ
リノ「あなたさん鶏モモ肉切り終わりました」
え?!よく私が唐揚げ作るって分かりましたね……」
リノ「まぁ、材料見れば分かるんで。それよりも早く手を動かしてください」
素っ気ないなと思いつつも、確かにリノさんの言う通りだなと急いで手を動かし、ヨンボクに味噌汁を作るように指示をする。自分は副菜として3色ナムルを作る。
よし、もう少しで完成できそう!途中色々あったけど………うん。今に始まったことじゃなさそうだし。
リノ「あなたさん。唐揚げ揚げ終わりました。」
あなた「あ、はーい!ありがとうございます。盛り付けは私がやるので、リノさんピリちゃんとテーブルの準備してもらってもいいですか?」
リノ「分かりました。ヨンボガ、行くぞ。」
ヨンボク「はーい!」
最後まで楽しそうなヨンボクを見送っていると、リノさんがこちらをじっと見たまま動かないので、どうしたんですか?と声をかけると
リノ「さん付けなくていいから。俺もあなたって呼ぶから。」
そう言い終わった瞬間、何事もなかったようにヨンボクの後を追うリノさん……リノくん。
前々から思ってたけど、リノくんって近所の野良猫みたい……って本人に言ったら爪を立てられそうだから心のうちに閉まっとこ。
それに、遠くの方でご飯を今か今かと待ちわびている人もいるみたいだしねㅋㅋㅋ
あなた「お待たせしました〜唐揚げ定食です。」
チャンビン「うぉ〜!!美味そうだな!!この間のプルコギもすっごく美味しかったですあなたヌナ!」
あなた「あ、ありが…え?プルコギ??」
チャンビン「ん?美味しかったぞ??」
あなた「あ、はい。」
やっぱりあのプルコギ、私の気のせいじゃなかったのか。てか、犯人お前か。
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ご馳走様でした。
ところで、この食器たち誰が片付けるんだろう……流石に9人の食器を洗うのはめんどくさいし〜、、、
バンチャン「よし!じゃんけんで負けた人がこの食器たちを洗おうか!」
いつ間にか私の隣にバンチャンさんが立っていた。
ヒョンジン「え〜…僕やだ〜」
バンチャン「ヒョンジナ〜わがままはダメだよ。」
ヒョンジンを始め様々な反応が返ってくる。
が、バンチャンさんが一声かけるとみんな嫌々ながらもじゃんけんをする。
チャンビン「야ー!!!!!!」
どうやら、チャンビンさんのひとり負けたみたい。ちょっと負ける様は面白いけど、流石に量が多いから私も手伝ってあげよ〜
あなた「チャンビンさん。私も手伝いますよ」
チャンビン「ホントか?!ありがとうな!!流石にこの量を一人でやるのはちょっとな〜…って、そのさん付けムズムズするから呼び捨てていいよ。」
あなた「じゃあ、ビニ??」
チャンビン「そうそう!」
あなた「ビニって面白いねㅋㅋㅋ」
ビニと楽しそうに話をしていたからか、こちらをじっと見ている視線に私は気づかなかった……。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。