nb side
チュッ……
ゆ、夢……夢かぁ………
あんな事、現実で起こるわけないもんな…
あんな…俺の理想が詰まった夢なんて……
俺…夢で最後、涼太に………
確かにされたよな俺…
頬だったけどされたよ絶対……
夢の中だったけどされたって絶対…!!!
何やってんの…何勝手な夢見てんの俺……!
涼太の家いるから…?一緒に居るから…!?
しかもなんか、妙に感覚がリアルだったし……
もうやばいってぇ…ここまで来るとかもう病気だろ………
もうこんな事忘れろ。絶対忘れろ。
思い出したらこの先やっていけない。絶対無理。
涼太と喋る時はいつも通り。最近普通に話せてたでしょ?
そう、俺なら出来る、俺なら絶対できr…
コンコン ガチャ🚪
……気まずい
結局さっき普通に話せなかったし、絶対変に思われた……
しかも…顔もまともに見れないし…
忘れようって思うほど忘れられねぇんだよな……
ならじゃあ、どうすれば……
びっっっくりした……
急に話しかけて来たよこの人。めっちゃ俺変な声出ちゃったし……
やば…考え込み過ぎて味全然覚えてない………
それも全部さっき見た夢のせい……
確かに、お酒飲んで動画見てて…
涼太がおつまみを取りにキッチン行って………
あれ…そこから先の記憶が無い……
というか俺…
あんな夢を見てしまってさっきまで全然何も思わなかったけど、俺涼太の部屋で寝てた……
でも…部屋に行った記憶がない……
涼太に迷惑を……
涼太の部屋で寝た挙句あんな夢見るとか……
ほんと最悪……幸せな時間ではあったけど……
……て、あれ?
…涼太らしいなぁ。
そんな事気にするなんて。
もしも起こしてくれて、俺がソファーで寝てたらあんな夢見なかったかもだし……
一瞬、涼太の言葉に違和感を覚えた
『翔太"は"』?
…どういう事?
そんな、涼太が何かしたみたいな……
プルルル📱
翔太"は"……?
なんだろう……涼太が何か…?
いや、それとも別の人が…?
そんなことを思ってると、電話を終わらせた涼太が戻って来た。
うそぉ…今日ずっと一緒にいれると思ったのに……
寂しいし。落ち込んで何が悪い。
…あのまま目を覚まさなきゃ良かったのに。
涼太に…もっと好きって言って欲しかった……
抱きしめて欲しかった……
涼太にそう伝え、俺は朝ご飯を食べ続けた。
▷▶︎▷next












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。