第58話

「君の気持ち」
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2022/07/10 06:29 更新
中原side


渡辺になんて言われるかが怖くて

気持ちは伝えたものの、

無意識に下を向いてしまう。















渡辺「なぁ、こっち向けよ」



中原「へっ?」














答えが怖い。

なんて言われるのか。

私は緊張しながら

ゆっくりと顔を上げる。














渡辺「俺も、、、」



中原「…え?」



渡辺「あなた、俺も好きだ」














嬉しかった。

その言葉に嘘はないだろうかと

一瞬、疑いはしたけど

ただ嬉しかった。

やっと、渡辺の気持ちが知れて。














中原「っ、ほんとにっ?」



渡辺「うん、ほんと。ずっと好きだった。
なのにお前の気持ち全然わかんねぇし。
お前ツンデレだし素直じゃねぇし…。」



中原「は?よく言うよ。そっちだって」
















───────チュッ

















その続きの言葉は

キスによって妨げられた。

しかも、渡辺から…、唇に。


私、今絶対顔赤いはず…


でも、とても幸せ。













渡辺「ふっ、なんでお前いつも
そんな喧嘩腰なんだよ、だから
素直じゃねぇって言われんだよ。」



中原「は?喧嘩腰なのはそっちだし」



渡辺「なに、もっかいキスしてほしいの?」














なんて私て弄ぶ渡辺。

なにそれ、なんでそんな余裕そうなのよ…

なんか、腑に落ちない。

これはプライドとかじゃない。

理由もないけど…














中原「ねぇ、渡辺」



渡辺「うん?」















私は、私より背の高い渡辺に

背伸びをして、渡辺の頬にキスをした。

さすがに、はずかしくて

唇にはできなかったけど…。














渡辺「自分でしといて照れてんのかよ…
ほんと、バカだなお前…、可愛すぎんだろ」














なんて恥ずかしがらずに言う渡辺。

なんでそんなに余裕そうなの?

でもまあいい。幸せだから。

最高に今、私は幸せだから

なんだって良い。















渡辺「ほら、帰るぞ」

















そう言って当たり前のように

私の右手を握る渡辺。

私は驚きつつ、

しっかりその手を握り返した。



ねぇ、渡辺。

一生一緒にいようね?

 
























        「嘘から始まる君への恋。」完

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