AM 2:15、ぼふっとソファーにダイブする。
ただいま結婚して7ヶ月。
拓哉くんとはまだ一度もまともに会えてない__…
おばあちゃん鬼のように仕事させるんだもん……泣
大学を卒業してから一緒に暮らそうって決めたから、まだ普通の結婚生活にはなれないみたい…
ああでも、
今日はもうぜーんぶお休み…
朝起きたらがんばってお化粧して、
髪もくるくるに巻いてネイルもして…
とびっきりのオシャレして拓哉くんに会うんだ…
" …あなた "
…
ん??
どうして…?
約束…
ぼーっとしながら時間を確認する。
…PM 3:28…2時間以上もすぎてる!!
テーブルの上に置いてある鏡に自分の顔が映る。
髪ボサボサ…ヨダレ……
お風呂入ってない!!
〜…
あの後、急いでシャワーを浴び拓哉くんに謝罪中。
ホントはもっと綺麗にしていくつもりだったのに…
落ち込んでいると、拓哉くんは自分の膝の上に向き合う形でひょいっと私を座らせる。
…どんな私でも、
「いいよ」って言ってくれる人がここにいる。
それって、なんて…幸せで…
私を強くさせてくれるんだろう。
これからもずっと拓哉くんがいてくれるから、
もう誰にも負けたりしない。
そう言ってまた私にキスをする拓哉くん。
このドキドキには、
まだまだ慣れそうにないけど…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。