第116話

今年もお疲れ様でした 6
1,966
2025/12/16 17:23 更新

駿佑side



少しドキドキしながら
謙杜から届いたメッセージを確認した
謙杜
(みっちーだって、肩組んでるやん
 さっきから僕のことなんて
 全然見ぃへんくせに)
駿佑
………。
いやいや、、

いやいやいや、、、、

ほんま、こっちの気も知らんと…



ずっと見つめてまうから
頑張って気ぃ逸らそうとしてるんやんか(>_<)

あんまり見つめてたら
バレそうやったやん!って
また謙杜に後で怒られるから
必死に見いへんようにしてるんやんか(>_<)



俺が悪いん?

肩組んでるったって
別に笑い合ってるだけやし…

誰かさんと違って
あーん、とか
手ぇペチペチ触れ合わせたりとか
してへんし…



じっと見つめたら、バレるって怒られるのに
見ぃへんかっても怒られるん?


内緒の関係やから
そりゃ上手く立ち回る必要があるのは
わかるけどさ…

俺やって、俺なりに頑張ってんのにな…(。-_-。)



暗い感情が、胸の中で渦巻く

どうせ何か言われるのなら、と
目を逸らすことをやめて
何度も謙杜の方を見つめたけど
謙杜は、ちっとも
俺の方を見てくれなかった

駿佑
………。
人のこと言えるん?

自分やって全然見ぃへんやん…




テーブルの下で
こそこそ指を動かし
また謙杜に、メッセージを送ったけど

寂しさと、嫉妬と、悔しさから
いつもより冷たい文章を送ってしまって

…少し、後悔した




謙杜side



みっちーから、またメッセージが届いた

さっき、拗ねたようなメッセージを
みっちーに送ってしまったから
どんな返事が来るかわからなくて
少しだけ、怖かった

駿佑
(お互い様やろ。
 むしろ、そっちの方があかんやろ。
 謙杜やって俺のこと見ぃへんくせに。)
謙杜
………。


絵文字も、顔文字もない。

冷たく突き放されたような感覚に襲われて
胸の奥が、きゅっと痛んだ



怒ってんのかな…

拗ねたようなメッセージ送ったから
呆れてんのかな…



だって、だって、、

寂しかってんもん…
羨ましかってんもん…



僕のこと
見て欲しかったんやもん…





あぁ…どうしよう…

せっかくみんなで
楽しく過ごしてんのに、、

こんな気持ちじゃ、上手く笑えそうにない…



僕らの関係は、内緒やから
誰にも相談できへんし
ただ心の中に、モヤモヤが
膨らんでいくばかりで
謙杜
……、、
ため息を何とか堰き止めて
お酒と一緒に飲み込んだけど

胸の苦しさは
ちっともましにならなかった



せっかく、今日
この後泊まりに行く約束したのに
もうええわって、言われちゃうかも…

今度のデートの約束も
無しになっちゃうかも…




何か返事をしようとスマホを握ったけど
言葉が浮かんでこなくて、何も打てなかった


みっちーからの視線を感じたけど
怖くて見れなくて
テーブルとりゅちぇの顔を
繰り返し見つめた



きっと、怒ってる

きっと、今日はもう…



鼻の奥が、ツンとして
思わず目を瞑った

謙杜
………。
このまま、ここにいたら
そのうち泣いてしまう気がして

そっと、その場で立ち上がった
謙杜
あの…僕、お手洗い行ってくる
流星
うん(^ ^)足もと気ぃつけや
謙杜
…うん

気を紛らせようと
その場から立ち去った


駿佑
…長尾
席を離れる瞬間、みっちーに
小さな声で呼ばれた気がしたけど
臆病な僕は、聞こえないふりをして
そそくさとトイレに向かった




耳の奥で、僕を呼ぶみっちーの声が
何度も何度も繰り返し響く

呼ばれたのに、返事もしなくて
また怒らせたかもしれへん


そう思うと怖くて
静かにため息をつくと

駿佑
謙杜…
謙杜
…っ、、
突然後ろから現れた恋人に、腕を掴まれ
個室の中に連れ込まれた





みっちーの目が
僕をじっと見つめてる

さっきの無機質なメッセージが頭に浮かんで
思わず、目を逸らした



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